TOPコラム / ピックアップ > 今年のオールスターは「オールスターダスト(星くず)」だ

今年のオールスターは「オールスターダスト(星くず)」だ

■江尻良文編集委員「球界に直言!」
 「オールスターダストやな」。オールスターファン投票中間発表最終回で楽天の選手が大量トップに立った時に、野村監督が放った痛烈な一言だ。「さすがノムさん。スターダスト(星くず)とはうまい」。思わず関係者たちがうなっていたが、そんなことを言っている場合ではないだろう。

 今年のオールスターは、関係者たちが自ら「オールスターダスト」にしてしまっている。金曜日の7月20日に東京ドームで午後6時30分から試合をした後に、そのまま夜遅い新幹線で仙台へ移動。土曜日の21日、フルキャスト宮城で午後2時10分プレーボールという、なんともおかしな強行日程になっている。22日の日曜日は予備日だ。

 体調が万全でない、パ・リーグのコーチ役のソフトバンク・王監督が出場辞退、秋山コーチを代役に立てるのも当然だろう。なぜこんな不可思議なスケジュールになったのか。「土曜の21日の夜にサッカー日本代表チームの試合があり、日曜の22日は参院選挙が予定されていたために、ナイターの後、移動日無しの21日にデーゲームという、異例のスケジュールになった」と関係者が打ち明ける。

 要は、球場にきてくれるファンのためではなく、テレビ局の視聴率の問題といえる。オールスターの放映権料は、日本シリーズと同じで1試合1億円以上する。だからテレビ局としては、少しでも視聴率を取れるようにしたい。サッカー日本代表、選挙相手では真っ向からぶつかっても勝ち目無しというわけだ。なんとも情けない姿勢だ。不戦敗と同じではないか。しかも、参院選挙は1週間先送りになり、29日に変更される始末だ。ハナから腰を引いているから、無様なことになる。

 サッカー日本代表は、スターを嫌うオシム監督になってから人気急落。スタンドは満員にならず、テレビの視聴率も落ちたままだ。ジーコ前監督はW杯で惨敗して株が暴落したが、スター優先主義のジーコジャパンは、人気だけはすさまじかった。スタンドは常に超満員。テレビの視聴率は、いつも20%超え。「サッカー日本代表さえやっていれば、儲かる」という神話さえあったのに、今はその面影はない。

 そんなサッカー日本代表チームなど恐れる必要はないだろう。Jリーグが旗揚げになった時に、深刻な危機感を抱いた巨人は「Jリーグに対抗するには、長嶋監督しかいない」と、救世主として長嶋監督を復帰させ、成功している。そういう正面から激突する姿勢が大事なのだ。逃げ腰からは何も生まれない。

 もっとも、イチロー、松井、城島、松坂らスーパースターがメジャーリーグへ行ってしまい、「オールスター」の看板が色あせてきているのは、否定できない事実だ。「オールスターダスト」は冗談がきついが、時代にマッチした、何か気の利いた新しいネーミングが必要かもしれない。

投稿日: 2007年07月04日

トラックバックURL:

ちょいワルフジBLOG

最新記事

夕刊フジBLOGから

コラボ企画

オススメサイト

夕刊フジBLOGモバイル

  • http://yfuji.jp/
    夕刊フジBLOGモバイル
  • 携帯も夕刊フジBLOGモバイル