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中国産食品・恐るべき汚染実態
中国産の原料を使った歯磨きやせき止めシロップ、ペットフードで、人間やペットが死亡する事故が米国などで続発している。日本でも中国製の土鍋やオモチャから鉛やカドミウムが検出される問題が相次いでいるが、何より怖いのは食べ物への汚染だろう。日本人の食生活は今、中国産の食材なしには成り立たないとされる。中国産食品の汚染実態を探った。
【梅干しからミソまで】
「02年に中国産の冷凍ほうれん草から農薬が検出された騒動を受け、日本は今や世界一厳しいといわれる食品の輸入基準を設けている。だが、日本に輸入される食品のうち、実際に水際で検査されるのは全体の10分の1とみられている」
現役の商社マンで、中国産食品の問題点を厳しく指摘しているジャーナリストの西法太郎氏は明かす。
日本の食糧自給率は約4割で、6割は輸入に頼っている。輸入先を見ると、中国は金額ベースで04年が7861億円、06年が9299億円と年々増加し、米国に次ぐ2位となっている。
輸入される食品も、シイタケ、ネギといった生野菜のほか、冷凍食品や加工食品、缶詰など多種多用だ。
今や日本の伝統的な食材まで中国産の原料がなければ十分な供給量が確保できない。例えば、国内で流通する梅干しの約7割は中国原産で、ソバの9割、ミソの原料・大豆の6割強も中国からの輸入に頼っているといわれている。
【ズサンな管理】
西氏は、「カロリーベースなら日本人が食べる食品の10%は中国産になる」と語り、汚染が隠れている危険性について、こう指摘する。
「中国の工場で加工され、輸入された竹の子に大量の針金が混入していたことがあった。原因を調べたが、結局、偶然に入ったのか、意図的に入れられたのかはっきりしなかった。工場の経営者は、工場に複数の監視カメラを導入することになった」
「中国に進出した日本企業が運営する工場では、日本人幹部が2、3人いても従業員に簡単にだまされてしまう。彼らは見ていなければ、いわれた通りの仕事をしないだけでなく、サボタージュとして手袋や生理用品などを混入させたりすることもある」
現地の食品会社は中小企業が大半で、「雇われ工場長が、問題のある食品を短期間に大量に作って荒稼ぎをして、クレームが来るころには辞めてしまう。文句を言っても、会社からは代替品も出ないし、お金も戻ってこない事例は枚挙にいとまがない」というから悪質だ。
【氷山の一角】
何より現状の問題点が分かるのが、日本での水際検査で摘発される違反事例の多さだろう。
厚生労働省の「輸入食品監視業務ホームページ」による最新の中国食品の違反リストは別項の通りで、実に多くの食品が含まれていることが分かる。
昨年から日本は世界一厳しいといわれる基準を導入。中国側も、渋々ながら日本に食品を輸出する際は、現地でも検査して検査済み証明書をつける態勢を整えている。
だが、「それも地方の自治体によって対応はバラバラ。業者が自分でサンプルを検査機関に持ち込むところもあれば、役人が出向いて抜き取り検査をするところもある。都合のいい品物だけを持ち込む業者がいても分からないし、『紙(証明書)なんて金で買えばいい』というお国柄だ。証明書の信頼性に保証などない」と指摘する。
結果、昨年からの水際検査で、基準を超える農薬や添加物などが見つかった食品の輸出国で、中国は全体の約3割も占めているという。
冒頭に西氏が指摘した通り輸入食品全体の1割しか検査されず、残りの9割が素通りといってもいい状況下、危険性のある食べ物がどれほど食卓に並んでいるのか、実態はまったく不明といっていいだろう。
【外食できない!?】
「特に生野菜などは検査はしても結果が出るまで待っていたら品物が痛んでしまう。だから、とりあえずは流通させている。検査結果が出たときにはスーパーなどの棚に並んでしまう可能性もあるんです」
日本の外食産業側も、「そうしたリスクを知っていても、コストの問題が最優先され、中国産の食材を使わざるを得ない状況にある」という。
消費者は、一体、どうすれば食の安全を確保できるのか。
西氏は、「中国では外食を一切しない役人がいるという話がある。日本でも、中国産の食品を本気で避けようと思ったら、外食せず、家で原産地の確認できるものだけで作った食事をするしかない」と話している。
【中国製品が問題視された主な事例】
05年 ウナギから合成抗菌剤が検出され、回収騒動
06年
8月 ウーロン茶の葉から有機リン系殺虫剤が検出
パナマで中国産原料を使った咳止めシロップ
を服用した100人以上が死亡。今年、原因
が表面化
07年
3月 米国でメラニン入りの中国産原料を使ったペ
ットフードを食べた犬や猫が大量死
4月 中国産の土鍋からカドミウムや鉛が検出
5月 米国、パナマなどでエチレングリコール入り
の歯磨き粉が流通
6月 日本でもホテルで使われる歯磨き粉からエチレングリコ― ルが検出
中国産オモチャ「きかんしゃトーマス」の塗装に有毒な鉛が含まれていることが日米で判明
(2007.06.25紙面掲載)
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