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久多良木路線決別! SCE・平井社長の発言
ニンテンドーDSやWiiの大ヒットで、ゲーム業界では任天堂の一人勝ち状態が続いている。ゲーム専門出版社、エンターブレインの調べによると、Wiiの6月の月間販売台数は25万台。一方、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型機プレイステーション3(PS3)の同月の販売台数は4万台で、その差は6倍以上。果たしてSCEは、この“格差”を埋められるだろうか?
SCEの平井一夫社長(46、=写真左)は、7月18日に開催した自社イベントの冒頭、集まった業界関係者らにこう語りかけた。
「プレイステーションは、ソフトメーカーやクリエーターの皆さんとともに、ここまで歩んできた。その原点に回帰する。皆さんからのご意見・ご要望を遠慮なく寄せてください」
この発言は、会場内の関係者たちを驚かせた。というのも、ここ数年、SCEのトップだった久多良木健前会長(56)の言動は、PSや携帯用ゲーム機PSPなど自社製品の自画自賛ばかり。ソフトメーカーはその陰で苦労を強いられていた。ある業界関係者は平井発言を受けて、「これは、久多良木路線に対する事実上の決別宣言。平井さんの言葉が本当なら、SCEをもう一度信じてもいいかも」とつぶやいた。
この平井発言の直前、別のイベントで「PS3ビジネスは、まだ来て(=立ち上がって)いない。だから、(SCEには)もっと頑張ってほしい」と辛口の激励をしていたカプコンの稲船敬二常務執行役員(42)も、「PS3ビジネスには、われわれ(ソフトメーカー)も力を入れていきたい。平井さんのコメントを聞いて、これから期待できるという気持ちになった」と平井発言を歓迎した。
別の業界人は「平井さんが言う通り、PSビジネスはSCEとソフトメーカーによる『プレイステーション・ユナイテッド』が基本になって成立したもの。これがいま崩壊しているのだから、ビジネスがうまくいかないのは当たり前。本当に任天堂に勝ちたいなら、原点回帰は当然でしょう」と語る。
「ただし」と彼は続ける。「SCEアメリカの前社長で米国生活が長かった平井さんが、米国より規模の小さい日本市場に本当に興味があるのか疑問もある。彼がその疑問を 払拭(ふつしよく)し、日本の業界人から『平井さんに頼まれたらしようがない』と思わせられるようになれば、しめたものです」。
平井SCEの前途はかなり厳しいが、平井社長自身が業界内の“好感度アップ”に成功すれば、事態打開の道も開けるかもしれない。(2007.07.31紙面掲載)
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トラックバック時間: 2007年08月24日 15:41

