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ビリーズブートキャンプ・中高年負傷兵続出!

 「ビリー隊長」のエクササイズDVD「ビリーズブートキャンプ」。たった1週間で割れた腹筋が手に入るなどの評判が口コミで広まり、ついに売り上げ100万セットを突破、年末には第2弾が発売される予定という。だが、そうした人気の陰で、“負傷兵”続出の情報も飛び込んできた。運動不足気味の“中年兵”は要注意だ。

 「確かにあのDVDが話題になってから、相談に来られる患者さんは多いようです。30、40代の方で、症状のほとんどは上腕二頭筋、腹筋、太ももにある大腿四頭筋などの遅発性筋肉痛ですね」と話すのは東京厚生年金病院整形外科の長谷川伸医師。

 1日1時間、ビリーバンドなるゴムバンドを使って二の腕や腹筋を思いっきりブルブル…は、やはり運動不足の中年にはきつかったのか。筋肉痛に苦しむ人が増えているというのだ。

 遅発性筋肉痛とは、運動した数時間後に発症する筋肉痛。慣れない運動をした翌日など、誰でも経験はあるだろう。普通なら痛みは2、3日から1週間で消失する。湿布を張る程度で特別な治療は不要だ。だが、痛みが強い場合は注意しなければならない。

 「日常生活にも支障をきたすような激しい痛みがあるのに、そのままトレーニングを継続していると筋損傷などの障害を起こします。さらに追い込んで続けると、オーバートレーニング症候群といって、副腎皮質ホルモンのバランスが崩れて、生活意欲の減退、不定愁訴、免疫力の低下といったうつ症状に近い状態になることもあります」 

 ビリーのような1週間程度のエクササイズなら、そこまでの心配は必要ないそうだが、体を鍛えることが目的なのに体を壊してしまっては本末転倒だ。

 「筋肉は通常、10時間から48時間で回復するといわれています。その回復のタイミングを上手に使って、本来なら1、2日間隔をあけてトレーニングを継続していけば効率良く筋力アップできます。また中高年の方は、筋肉痛を防ぐためにも、エクササイズの前に、まずストレッチやラジオ体操など軽い運動を行った方がいい」

 ビリーに限らず、少々ハードなトレーニングに挑む際はウオーミングアップを忘れずに。さらに、「一気にやろうとしないで、最初はプログラムの半分くらいできればいいや、の気持ちで取り組むのが継続の秘訣」と長谷川医師はアドバイスする。

 DVDでは「俺についてこい!」と連呼するビリー。隊長のゲキについつい従いたくなるが、“除隊”を避けるためにも、あくまでマイペースでプログラムをこなした方がよさそうだ。

投稿日: 2007年09月07日

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