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究極のダメ上司は、実は“スーパーマン”!?
実を言えば、究極のダメ上司というのは、スーパーマン上司だ。人よりもたくさん働き、抜かりもなく、ミスも犯さず、すべてを驚くべきスピードと驚くべきセンス、驚くべき正確さで仕上げていくタイプの上司だ。何をしても、部下よりもはるかに高レベル。そのために誰から尊敬されている。
はたからは、 完璧な上司に見える。だが、実はそこに落とし穴がある。
このような上司の下では、部下が育たない。この種の上司は、部下を自分が輝くための道具と思っている。それが上司の完全な思い込みであるのも困るが、上司が考えているとおりである場合は、もっと困る。部下は上司の指示に従うだけになってしまって、すべてを上司が判断する。部下の仕事といえば、優秀すぎる上司のために置いてきぼりを食った人を慰めたり、上司の尻ぬぐいをしたり、上司のやりたがらない細かい手作業をするくらい。
しかも、上司が本当に優れているので、部下が実際以上にダメ部下に見えてしまう。その上、実力に歴然とした差があるために、上司は部下のいうことに耳を貸さない。まれにこの種の上司がミスを犯しても、誰も猫の首に鈴をつけたがらない。誰も不満をいえない。
この種の上司に対処するには、1つの方法しかない。
率直に「課長は圧倒的です。課長はイチロー選手レベルです。しかし、みんながイチロー選手になれるわけではないんです。凡庸な部下のことを考えてください。課長からすると未熟だと思いますが、どうか見守ってあげてください」と言う。
こうすれば上司の機嫌を損ねずに、うまく反省させることができる。
(京都産業大学客員教授)(2007.08.27紙面掲載)
