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「月極」コインロッカーの使われ方、あれこれ
駅構内などで見慣れたコインロッカーに「月極」があるのをご存じだろうか。記者が気付いたのはつい先日、東京メトロ千代田線大手町駅で「月極」のステッカーを見たからだが、いったいいつからあるのか? どんな使われ方をしているのか? 調べてみた。
結論からいうと、「月極」はそれなりの歴史はあるが、都心乗り入れの主要電鉄では東京メトロ、京王、東急、小田急に限られたもので、珍しいといってもいいようだ。
京王でロッカーなどを扱う関連会社に聞くと、資料がきちんと残っているわけではないと前置きした上で、「1978年頃、新宿駅で靴磨きのおばさん2人から仕事道具を置かせてほしいという申し入れがあったのが始まりのよう」。メトロでも「昭和40年代(1965年~)に、駅周辺で靴磨きや占いをする人から月極の要望があったようで」と、このへんが“発祥”と考えてよさそうだ。
その後、京王、メトロともバブル崩壊後の不景気な時期に、一般のコインロッカーの稼働率が下がったことを受け、どうせ全部埋まらないならと一般向けの月極サービスを開始。メトロでは最盛期(時期不明)には38駅まで拡大したが、現在は34駅。全駅設置を標榜する京王でも、需要の多そうな渋谷や吉祥寺では、「一般利用が旺盛なため月極を提供できない。増設したくてもスペースの問題もあって…」。
で、気になる使われ方だが、長い人は京王で4年以上、メトロでは7―8年継続という人もいるらしいが、一方で1カ月だけというのも多い。使用方法(目的)については、管理側も細々と質したりしないので感触にすぎないが、「地方から東京に定期出張に来る営業マンが、チラシや見本品などを倉庫替わりに」というのが長期契約者の標準のようだ。
ほかに、「道路工事などの期間中、作業者が道具を」という短期型。この場合は、次の現場そばに月極があるか聞かれることもあるとか。
趣味系では、「皇居周りのジョギング愛好者が用具の一時預けに」、さらに、「宝塚公演の期間中だけ、女の子数人が共同でというのが恒例化しています。星組や宙組など組別のファンごとにまとまって借りているようです」(メトロ)。
契約時に身元確認するため、ほとんどトラブルはないそうだ。
さて、記者も、会社にも置けず、家にも持って帰れないアレを…おっと。まだ利用できない駅も多いが、工夫次第でいろいろ使い勝手がよさそうだ。(2007.09.12紙面掲載)




