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愛煙家に朗報!「嗅ぎたばこ・スヌース」
健康志向のあおりを受け、愛煙家は何かと肩身のせまいご時世。そんな折、スウェーデンに煙も出ず、健康被害も少ないたばこがあり、日本にも本格上陸の構えという情報が入った。シンポジウムがあると聞いて、さっそくのぞいてみた。
注目のたばこは、スウェーデンで「スヌース」と呼ばれる“嗅ぎたばこ”。火を使わず、口内に含んでニコチンだけを摂取するスタイルのため周囲の受動喫煙を気にする必要がなく、禁煙ルームでも服用できるという。
先週、東京・港区の同国大使館で行われたシンポジウム「喫煙者へのもうひとつの選択肢」で、パネリストを務めた東大大学院薬学系の仙石愼太郎講師はこう話す。
「現状では喫煙者に対して、『禁煙か、さもなくば死か』という乱暴な二者択一しかない。確かに、たばこの完全な排除は理想かもしれないが、現実にはやめられない人が大勢いる。そういう人たちへの新しい選択肢という意味です」
その選択肢とは“たばこは続けても、健康被害を低減させる”こと。具体的には、紙巻きたばこからスヌースへの移行というわけだ。
たばこはニコチンの中毒性のせいでやめられない。だが、スヌースは火や煙とは関係なく、肺がんリスクなどとは無関係で、仙石氏によると、紙巻きに比べて健康リスクは90%削減。もう一人のパネリスト、米ルイビル大医学部のB・ロデュ教授によると、ナント98%もリスクがないそうだ。
「ニコチンはカフェインと似ています。神経系に作用して興奮したり集中力を高めたり、脈拍を増加させるなど循環器系に影響。ともに強い中毒性(依存性)もある。でも、私はコーヒーを飲み続けても健康リスクを心配したりはしません」と同教授。
同教授によると、スウェーデンでは男性の40%弱がたばこをたしなみ、その3分の2がスヌースしかやらないという。それゆえかどうか、45歳以上の男性の肺がん死亡率は欧州20カ国平均の半分程度で、最低とも。
口内に含むだけに口内炎のリスクはあり、口腔がんとの関連も懸念されるが、これまでの研究では「関連は非常に低い」(ロデュ教授)とか。
日本ではごくわずかに並行輸入品があるだけの嗅ぎたばこ。今回のシンポを協賛したブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)では、今年5―11月末、日本向けに開発した銘柄「KOOL」のスヌースを約1000人にモニター販売中。
「テストでは16個入り300円ですが、価格や味わいも含めてデータを検討した上で、来年には一般発売したい」(BATJの吉田宏常務)
シンポジウム後、KOOLを試してみた。小さいティーバッグのようなものを上歯ぐきの奥歯寄りに挟むだけ。最初はチリチリして、お茶っ葉のような味、香りもする。慣れればいいかもしれないが、煙が出ないのは物足りない気も…ま、禁煙よりはいいか。(2007.09.19紙面掲載)
