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航空系カードで得する方法
企業業績は上向いているらしいが、社員の給与にはなかなか反映されない。それどころか、今年1月からの定率減税の廃止で、年収700万円の親子4人世帯では前年比4万円強の増税になるのだとか(連合試算)。こうなったら、多少セコいと言われようが、あの手この手で小銭を増やしていくしかない。そこで最近、記者(41)が日夜研究・実践しているのが、カードの「ポイント」を増やすという策だ。本日は、その研究の成果として、航空会社系カードで得する方法を紹介する。
記者は今年4月から、ありとあらゆる生活費を金融機関系のクレジットカードで支払っている。カードに付くポイントを見逃す手はない、と改めて気付いたからだ。
簡単な試算をしてみた。月々にかかる最低限の費用約11万円のうち、月平均10万円をカード払いにすれば、年間の決済総額が120万円になる。記者の利用しているカードの場合、1000円=1ポイントなので、年間1200ポイントがたまる計算だ。このカードでは、200ポイント単位で1000円相当の全国共通ギフト券と換えられるため、年間6000円の“収益”になる。
さっそく光熱費などのすべてをカード払いにし、セコいと思われることを承知で、食費も200円以上をカードで切った。
5カ月たった今、ポイントは順調にたまっている。だが、ここにきて少し後悔しだした。というのも、カードの種類によって、ポイントの還元性に差があり、なかでも金融機関系は目立って見劣るからだ。
そこで目をつけたのが、クレジットカード機能付きの国内航空会社系カード。条件によって還元率は異なるが、100円=1マイルで計算すると月々10万円の決済で年間1万2000マイルがたまる。
航空系カードのマイルは、1万マイルで1万円相当の電子マネー、1万5000マイルで国内各地と韓国の往復航空券に換えられる。たとえば、羽田―沖縄の往復でJAL、ANAともに普通運賃は7万5000円なので、還元性は破格にいい。
しかもマイルの有効期間は3年間で、金融系の2年より1年長い。1万5000マイルためるハードルも決して高くはない。
飛行機に乗らなくてもためられる航空系カードのマイル。さらに個別に調べていくと、多くの利点が見えてきた。
会員数で追い上げるANAカードに対し、JALカードも巻き返しを図っている。
一昨年12月、JR東日本の電子マネー「Suica」と提携し、「JALカードSuica」が誕生。1万マイルをSuicaの1万円相当の電子マネーに交換できるようになった。
関東地方では今年3月から私鉄や地下鉄、バスなどの交通機関にも使えるようになったため、大手リース会社の管理職(38)は、「マイルで獲得した電子マネーで電車に乗り、その料金を会社に請求している。もちろん、職務上の交通費に限られるが、マイルが回り回って現金になるのがいい」と語る。ささやかだが、こんな方法で小遣い稼ぎをする会社員も少なくない。
また、JALカードは今年4月から家族それぞれがためたマイルを合算できる「家族プログラム」というサービスを導入した。
たとえば、夫婦と子供2人の合計が3万マイルを超えた場合、このプログラムを利用すれば、1万5000マイルで国内または韓国への往復航空券を2人分得られるため、お母さんと娘で沖縄、あるいは夫婦水入らずでソウルの旅が可能になるというわけだ。
「1人では特典を得られるマイルに達していなくても、家族の合わせ技で活用できる点が好評です」とJALカード広報は言う。たしかに、このサービスを利用すれば、有効期限が迫るマイルも無駄にせずに済む。
マイルが2倍になる特約店が全国3万9000店と充実しているのもJALカードの特徴だ。
“JAL派”を自称する丸の内の金融機関OL(28)は、一般会員の年会費2100円のほか、「ショッピングマイル・プレミアム」(年2100円)に入会し、効率よくマイルを稼いでいる。
「年会費を含めて年に4200円がかかりますが、知らず知らずのうちに特約店を利用しているのでマイルがたまる速度が違う。JALの場合、海外への直行便が多いのが魅力で、3年に1度の割合で、バリ(3万5000マイル)の航空券に交換して、ダイビングを楽しんでいます」
うーん。やはり航空系カードのほうが“ためる楽しみ”が大きいのかもしれない。(2007.09.25紙面掲載)


