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アトピーに潜む心の問題とも向き合う
■ブラックジャックを探せ!
向井秀樹さん (56 )東邦大学医療センター大橋病院(東京・渋谷区)皮膚科教授
住環境や食環境など、アレルギー疾患を取り巻く条件は悪化の一途。特に懸念されるのがアトピー性皮膚炎だ。基本的には小児の皮膚疾患で、思春期までには自然に快癒するとされてはいるが、現代人特有のストレスフルな生活により、成人後もアトピーに苦しむ人は多い。そんなアトピー患者に絶大な人気の向井医師。その診察を求めて全国から患者が集まる。
「皮膚科だからといって、肌の表面だけを見ていてはダメなんです。“皮膚は心の窓”といわれるように、皮膚疾患の奥底には精神的な悩みが潜んでいることが非常に多い。それを念頭に置いて、患者とのコミュニケーションを深めながら治療していくことが重要」
医学生時代の皮膚科のボスが、患者の肌の状態を見ただけで肝機能の数値まで当てるのを目の当たりにして皮膚科を専門に選んだ向井医師だけに、診療姿勢は深層心理に迫る。
「薬の使い方にしても、ステロイド薬を上手に使えば症状はよくなるのに、以前あった一部メディアによるステロイドバッシングを今も信じて怖がる患者が非常に多い。そのストレスがさらにアトピーを悪化させて、問題を一層複雑にしている」
アトピーは、皮膚の症状もさることながら、その先には引きこもり、イジメ、あるいは恋愛や結婚への障害など、社会的な問題が存在する。向井医師の、そうした“病気の先”の問題を見据えた診療姿勢が、多くの患者に支持される理由だ。
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【プロフィル】
むかい・ひでき 1951年東京都渋谷区生まれ。76年北里大学医学部を卒業後、同大皮膚科講師、横浜労災病院部長などを経て、2007年より現職。日本アレルギー学会指導医。日本皮膚科学会専門医。趣味はガーデニング。(2007.09.28紙面掲載)
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