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友川カズキ「競輪三昧(ざんまい)」第10回
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「”うつつ”は抜かすためにある」と、ある作家は書いていたが、競輪を日々追っかけて打っていると、あまりにも夢中になり過ぎて、つまり、うつつを抜かし過ぎて、1年なぞはあっという間。ついこの間、吉岡引退、有坂グランプリ優勝だったような気もするが、何、2カ月も経たぬうちにもう、今年のグランプリである。
当分は昼も夜も、その圏内にいる選手の調子を見ながらの勝負にはなる。
さて、今夜の小倉ナイターS級決勝。その圏内の1兵藤一也が順当に勝ち上がっている。
レースは、5松田優一の先行1車で、番手は同県の8関一浩と、今回絶好調の3室井竜二の競りである。
競りはやはり室井に分があるだろうが、3番手は、ほとんど無風で兵藤がデンと構えて居そうである。何せ、西は室井と6家田だけで、あと7人は東の選手。それも兵藤を中心に関東が5人も居るのである。
番手の決着を見極めてからの戦いだろうが、まくりも兼備している兵藤にやはり展開が向くような気がする。
2車単は、兵藤から、室井、松田、2望月。3連単の3着には、兵藤の後の4田村を加えれば万全だろう。
穴という穴ではないが、兵藤がズッコケた場合は、やはり先行1車の松田絡み、ということになる。がしかし、グランプリ間近のここで、兵藤はヘタはこかない、と私は見る。 (歌手・画家、友川カズキ)



