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ゲーム「エースコンバット6」ヒットの裏にあのサイト
年末商戦を目前に控えたゲーム業界の中で、一足先に好スタートを切ったのがマイクロソフトだ。今月1日に発売されたバンダイナムコゲームスの「エースコンバット6 解放への戦火」(Xbox360用、7800円)は、発売1週間で10万枚を売り上げ、在庫消化率は平均90%という。
約40万台しかない「Xbox360」の国内普及台数から考えれば、10万枚は大ヒット。マイクロソフトの関係者も「エースコンバット6と同日に発売された『アイドルマスター』の廉価版(2940円)も売れていて、この2つが本体の売り上げを 牽引(けんいん)している。今年はいい年末商戦になりそうです」と顔をほころばせる。
この好スタートを陰で支えているのが、「ニコニコ動画」などの動画投稿サイト。ある業界関係者は「動画投稿サイトはゲームの宣伝サイトみたいなもの。映画と違い、映像そのものが商品ではないので、いくら投稿されても損失は少ない。投稿されたエースコンバット6の予告編を見てソフトを買っている人も多いようです」と話す。
エースコンバット6の場合、全購入者の1%にあたる約1000人が「ニコニコ動画」経由で購入しているという。この数字は、メーカーも無視できないだろう。
ただし、これには特殊な事情もあったようで、「すべてのソフトがこんなにうまくいくことはない。エースコンバット6は、先の自民党総裁選関連の“ニセ予告編”が人気になりました。麻生(太郎・前自民党幹事長)人気が追い風になったのです」と先の関係者は話す。
問題の動画のタイトルは、麻生氏の著作にかけた「エースコンバット6 “とてつもない日本” 解放への戦火」=画面写真。「日本を救うために立ち上がった麻生氏と支持者」が総裁選で破れるまでのストーリーが、予告編の“ウソ字幕”として重ねられている。再生数は1日で3万回を超したこともあり、画面上が麻生氏への支持コメントで埋められたこともあったという。
ただ、別の業界関係者はこうした動画サイトへの投稿について、「著作権の問題もありますし、今は静観しているという感じですね。大歓迎とはなかなか言いにくいです」と苦笑する。
勝手宣伝サイトと化した動画投稿サイトの動向が、今年の年末商戦にどんな影響を与えるか見ものだ。(2007.11.15紙面掲載)

