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国債、預金金利よりおトクな「ミニ地方債」

 景気は上向き、でも生活は楽にならず、少しでも個人資産を増やしたい…。そんな人に今回ご紹介するのが「住民参加型市場公募地方債」(ミニ地方公募債)。同じ期間の国債や預金金利よりも利率が高く、1万円以上からなど、少額からの購入も可能。ボーナス運用にも一役買いそうだ。

 総務省によれば、地方債には、機関投資家向けで数千万円単位の「全国型市場公募地方債」があった。それに対して、在住や在勤など地元の個人を対象としたのが、ミニ地方公募債だ。

 「第一号は群馬県の『愛県債』で、2001年にスタート。その後、徐々に増え、昨年は122団体。今年はおよそ130団体が発行を予定している」(総務省)

 東京都は02年度から毎年2回(9・12月)に「東京再生都債」を発行。30日まで募集の今年12月分は、期間3年で年利1・00%。1万円から5000万円まで購入可能だ。前回までは都内在住・在勤の個人、法人・団体が対象だったが、「隣接にお住まいの方が買えないのはいかがなものかと」(東京都)と、今回は埼玉県、千葉県、神奈川県にも拡大した。

 年4回「ハマ債5」(期間5年)と「ハマ債10」(同10年)を発行している横浜市は、購入対象者は市外でもOK。購入単位は1万円から1万円単位。12月発行分は11月26日から12月12日まで募集し、利率はハマ債5が年1・16%、ハマ債10は年1・60%。横浜市のように10年ものを出しているところもあるが、ミニ地方公募債は、個人向けゆえに、期間の短い5年ものが主流だ。

 大阪市では年2回(6・12月)、「みおつくし債」を発行。今年12月分は、期間5年、年利1・20%、募集期間は今月26日まで。1万円単位で3000万円まで購入可能だが、対象は市内の人々に限定されている。

 「12回目になりますが、すべて完売。利率が決まる日は、問い合わせも多い」(大阪市)

 今月28日まで募集の「第14回兵庫県民債」(期間5年、年利1・22%)も県内の人が対象だが、同県で毎年5月頃に県内の13市1町と共同発行の「兵庫のじぎく債」(期間5年)は、県外の人も購入できる。

 このように、ミニ地方公募債は、毎月のように発行され、利率もそれぞれ異なり購入対象もいろいろ。これをどう使いこなせばよいのか。

 「比較的期間が短く、小口買いができるのが魅力。国債は何に資金が使われるかわからないが、ミニ地方公募債は、お金の使い道がわかりやすい。地域社会に貢献できるというのもある」と、経済ジャーナリストの田嶋智太郎さんはいう。

 確かに、市町単位になればなるほど、ミニ地方公募債の使い道は、細かく説明されている。しかし、北海道夕張市のような破綻になったら…。

 「自分の住んでいる町なら、デフォルトするかどうかも見極めやすいでしょう。地方債は、地域に魅力があるかどうかのバロメーターともいえる。楽しみながら投資をしてはいかがですか」(田嶋さん)

 一般的に銀行の普通預金は0・199%程度で、スーパー定期の5年でも0・604%~0・651%程度。銀行に寝かせておくなら、地元意識を高めながら増やせるほうが楽しめるかも。

★ミニ地方債の購入方法
 ミニ地方公募債の発行概要・購入方法などは自治体によって異なるためホームページ、公報、金融機関窓口のチラシなどで発行状況を確認する。購入方法では「金融機関の窓口で応募できるものもあれば、インターネット、往復はがきなどのケースも」(財団法人地方債協会)あり、債券購入時に手数料がかかるものもあるので、これらのチェックも必要だ。
(2007.11.22紙面掲載)

 

投稿日: 2007年12月10日

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