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ポイント機能やAED搭載「進化する自販機たち」

進化する自販機たち 営業の外回りや、家族のレジャーでお世話になる自動販売機。“立ってるだけ”と侮るなかれ。他の電子機器同様、続々と進化し、今では電子マネー対応も、そう珍しくはない。新タイプの自販機たちを紹介しよう。

 まずは社会貢献大というシロモノ。キリンビバレッジではAED(自動体外式除細動器)搭載型自動販売機を全国に200台設置している(10月末現在)。「お年寄りが多い寺や、利用客の多い駅」などだ。

 AEDは、突然心肺停止した人の心電図を解析し、必要に応じて電気ショックを与えて蘇生させる装置として公共施設などで設置が進んでいるが、自販機への搭載は初めて。

進化する自販機たち グループ会社のキリンビールでも、全国11カ所にあるビール工場に、このAED搭載型自販機を順次設置中。年間100万人の見学者があり、「万が一の事態に備えるため設置を決めました」とキリンビバレッジ広報担当。工場勤務者はAED使用の講習会も受講しており、「救命についての理解を高め、迅速な対応ができる態勢を整えています。自販機は、暗い道でも光っている、住所も表示していて、自分がどこにいるのか場所がわかる」と安全面での貢献もアピールしている。

 一方、ダイドードリンコでは、1999年に「現在6万台普及しています」というポイントカード自販機を開発した。

 カードの入手方法は、商品購入後にポイントカード発行のボタンを押すだけ。次からは、カードを入れて商品を購入するだけでいい。たまったポイントに応じた景品がもらえ、「はずれはなく、もれなく景品を差し上げます」(同社)。2008年3月31日までは「ニッポンのいいもの」と題して全国の“ご当地もの”がもらえるキャンペーンを実施中だ。

 また、同社には00年に登場した「おしゃべり自販機」なるものもある。「自販機は身近だけれど受け身だった。これからは積極的にお客さまとのコミュニケーションをはかりたい」と、開発された。

 当初標準語で話していた自販機だが、「面白いと評判がよく、03年には“まいど~!おおきに!”の関西弁、05年には英語、中国語、ポルトガル語や波の音などの癒やしの音も出しました」。06年に津軽弁、名古屋弁、博多弁、07年には広島弁まで登場している。

 最近では“業界初”のIH加温自動販売機というのもある。ボタンを押してから高速で商品を温めるため、「風味が落ちない。乳成分の高いものでも販売できるようになった」という。ボタンを押してから取り出しまで約30秒で「待ち時間にはキャラクターが表示されて飽きさせない」と細かい心配りも。

 自動販売機の製造、販売を手がける「フジタカ」では「物を売るだけでなく、付加価値がついている自動販売機のニーズは増えてきた」(営業企画部)という。「ラーメン缶やおでん缶なども今までにない商品で、自販機の概念を変えた。食品販売も注目され、自販機のオーナーになる方が増えて、売り上げも右肩上がり」と意外な反響に驚く。

 同社では、たばこ自動販売機に「年代別判定ソフトで、しわなど顔の特徴から年齢を認識する」顔認証成年識別装置を導入。さらに、「タッチパネルで液晶に広告が流れたり、周辺の地図やお店の地域情報が流れる自販機もあります。今後もプラスαの自販機を開発していく」と宣言。

 自販機、おもしろい!(2007.11.27紙面掲載)

投稿日: 2007年12月14日

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