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腰痛解消やヒップアップに効く「腰割り」体操
相撲の基本げいこである「腰割り」。両足を外側に開き、ひざを直角に曲げて腰を落とす動作だ。じつはこの腰割り、 股関節をしなやか、かつ強く鍛えるのに最適な方法。
腰痛の撃退にも役立つという。筑波大学の白木仁准教授(スポーツ医学)は、こう語る。
「股関節の機能が高まると、体の重心が安定し、筋肉の使い方のバランスがよくなり、腰やひざの負担を軽減できる。そのため、腰痛やひざ痛の改善につながる」
白木准教授は、腰割りが下半身の筋肉群に及ぼす影響について、実験を行った。その結果、股関節周辺の筋肉、とくにお尻の大臀筋を鍛える効果が非常に高いと判明した。しかも、単に筋力トレーニングになるだけでなく、筋肉そのものの柔軟性を高めるストレッチ効果も同時に得られる。
「力士が、あの巨体から想像もできない俊敏な動きやバランスのよさを発揮できるのも、股関節の働きがあってこそ。最近、若い力士が腰割りなどの基本けいこを軽視する傾向があるが、それがケガの増加につながっている可能性もある」と白木准教授は指摘する。
腰割りを行ううえで、重要なポイントは2つ。背すじを伸ばし、上体が前傾姿勢にならないようにすること。そして、曲げたひざが内側に入らないようにすることだ。
「誤ったやり方だと、トレーニング効果が著しく低下してしまうので気をつけて。また、腰を落とす位置は、ひざの高さにとどめたほうがよい。それより低く腰を落とすと、ひざの負担が増すので、おすすめできない」
大臀筋の強化でヒップアップ効果も得られるので、ぜひトライしてみてほしい。若々しくジーパンをはきこなすのも夢ではない。
【やり方】
(1)つま先をなるべく外側に開き、両足を肩幅以上に開いて立つ。背すじが曲がらないように。
(2)背すじを伸ばしたまま、両ひざ頭がつま先と同じ方向を向くように開きながら、腰をひざの高さまで落としていく。
(3)1の姿勢に戻る。
※これを10回くりかえす。1回につき、ゆっくりと4―5秒かけて行う。(2007.12.12紙面掲載)
