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KEIRINグランプリ07特集「山崎芳仁、添田広福 GP制覇が”師弟”席」
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山崎芳仁(福島・88期)と添田広福(福島・49期=写真左)の師弟関係はどこの誰よりも濃い。師弟の夢はKEIRINグランプリを獲ること。夢に最も近い位置にいる。添田に聞いた。
添田の私塾「夢道場」では、入門してきたときに、必ず自分の夢を聞く。その私塾の名前にもなっている通りだ。
山崎=同右=は、「GⅠを獲りたい」という夢を添田に語った。
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吉岡稔真の走りを見て、競輪選手になりたいと思った山崎は、添田のもとでもギアをかけてもギア負けせず、より高いスピードを維持し続ける力を持ち、添田も「ものになる」と、認めた逸材だった。
添田は山崎のGⅠについて「1個目は世話になった人のため、2個目は私のため、3個目は自分のため」といった。今年は小倉競輪祭(GⅠ)と熊本全日本選抜(同)のふたつのGⅠを獲ってのKEIRINグランプリ(GP)出場を決めた。
新年会での書き初めで山崎は今年の目標として「自分自身」と書いた。添田はその言葉を「自分をもっと出し切るようにしたいということだろう」と、思った。
昨年のGPで、悔しい思いをして、「力を付け直して、もう一度来るぞ」と、師弟は誓った。
「心に訴えること」それが師弟関係なのだと、添田はいう。「芳仁は一番好きなことが自転車に乗ること、練習すること。二番目が、自転車いじりで、研究すること。三番目が競輪観戦。私以上に好きだな。この一年間でさらに大好きになっている。それが自分も嬉しい」
心を鍛えること。添田は「競輪の能力は相手の心を読むこと」だという。ただ早く走れるようにすることは簡単だ。
「相手の心を読むことが、芳仁はこの1、2年で特に進歩している」のだという。
直線の長い立川のバンクは山崎には向いている。今回の立川GPでは「何なんだ」という力強い勝ち方をして欲しいと師匠は願う。
そのためには一緒に展開を読み、相手の作戦を読み切ることが大切になる。昨年の京王閣GPでも添田の読みの通りの展開だった。
熊本全日本選抜(GⅠ)の後、山崎は沖縄でひとりだけの合宿を行い、長距離を乗り込んできた。そうしたひとりの練習も山崎を大きくしている。自分独自の練習をとことんやる。
「ひとりの練習ができるかどうか」というのも違ってくるのだと添田はいう。「心を鍛えることでさらに強くなる。強くなるには、心を強くしないといけない」
添田は山崎に常に「勝つ競走をしろ」と、言い続ける。「もう山崎は、福島の走者ではなく、北日本の山崎でもなく、日本のチャンピオンなのだから。一番、ファンが納得してくれないといけない」と。
グランプリ07では、昨年の京王閣でもそうだったが、師弟が同じ斡旋(あつせん)で、立川でもずっと見守ることができる。ぎりぎりまでアドバイスができる。
「発走に行くときまで、顔見せが終わったときに閃くこともある。それは動物的な勘。それを伝える。私が動物になれれば、(山崎は)勝てる」
添田―山崎の師弟の心を込めた走りを、今回も立川バンクで見ることができる。


