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KEIRINグランプリ07特集 ― 数独の父・鍜治真起(かじまき)の「GP百景」
グランプリは怖い、と確信したのは、去年の京王閣でのグランプリを見たあとだ。
37歳の有坂直樹は、老練な勝ち方ではなく、鬼気迫る差し込みをした。
スポーツを超えた、これぞ競輪の醍醐(だいご)味である、脚力を神に預けた「踏み」だった。
背筋が凍った。
そんでまた、そこには吉岡稔真が乗っていたから怖い。
私は周回中の途切れない吉岡コールの中で、泣きすぎてハンカチはぐしゃぐしゃ。終わっても有坂と吉岡とで、金縛りにあってましたよ。
もうちょっと有馬記念のように、お祭り気分の見方(観戦)ができればいいのだが、競輪の方は、なんとも人間のガチンコだから、濃すぎる。参る。
立川のトラック、スタンドには、数を重ねたグランプリの鬼気、ファンの狂気が浸みついていて、30日にだけ、その「浸み」が湧き出てくるのが怖い。
まったく、たまりませんなあ。今から行くのがおそろしいですよ。
今年は若者2人に、猛者7人か。
みなさん、グランプリだけ、ママチャリにしてくれません?
そしたら私も気楽に、アジフライ、ビールでのんびり、普段の開催のように過ごせる。
助平な予想もして、小嶋敬二の4回踏み直しを見たいなぁ、とかでマークシートをぬったり、手島慶介と兵藤一也はホントに仲直りしたのかなぁ、そんならぬってみるか、とかできる。
でチューハイをたのみ、伏見俊昭は北京(オリンピック)の前に、競輪を盛り上げる使命があるから、早めに山崎芳仁を抜いちゃうかも、とマークシート、もう1枚。
あぁ、楽しい。もう1杯。 ((株)ニコリ”非常勤”社長)

