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今年も「夕刊フジBLOG」をご愛顧いただき、ありがとうございました
今年も「夕刊フジBLOG」をご愛顧いただき、ありがとうございました。
今年もデジタル界ではさまざまな出来事がありました。先日、私が担当する夕刊フジ「ワイド」面で「夕刊フジ担当デスクが選ぶ今年の10大ニュース」という特集を掲載しましたが、その中で私はデジタル担当デスクとして以下の10項目を選びました。
1.ウィンドウズ・ビスタ発売(1月)
盛り上がりには欠けたが、着実に浸透中
2008年にはSP1が発売され、一気に普及か
2.携帯電話新料金体系開始(11月)
ドコモとauが基本料と端末料金(販売報奨金)を分離
端末は高く、月々の料金は安くなった
来年はMVNO発展か
3.動画ブーム
YouTubeがメジャーに(グーグル効果も)
ドワンゴのニコニコ動画も急速に普及
4.iPhone、米で発売(6月)
米国では社会現象に
iPodやMacにも追い風
アップルの時価総額はIBMやデルを抜く
5.Wii&DS、任天堂絶好調
時価総額は10兆円突破
2008年3月期の売上高予測は約1兆5000億円に
6.量販店戦争開始(7月)
ヤマダ電機が都心に進出(池袋、新橋、秋葉原)
7.Googleドキュメント日本版開始(3月)
ネット上で無料ソフト提供の流れ強まる
マイクロソフトもウィンドウズ・ライブで追撃
8.セカンドライフ日本版開始(3月)
大騒ぎのわりには過疎化進む
3Dコミュニティーは成功しない
9.MSN産経、毎日jp開始(10月)
朝日、読売、日経もネット提携
新聞業界のネット新戦略相次ぐ
10.イー・モバイル開始(3月)
携帯電話市場への新規参入は13年ぶり
高速通信がモバイル分野でも本格開始
個人的にもっとも関心があるのは9位の項目。2007年は、新聞業界とネットの関係が劇的に変化した“元年”として後に振り返られることでしょう。
朝日、読売、日経“連合”は年明けに共同サイトを始めるそうですが、先行した2社にしても、まだ“枠組み”を作っただけで“中身”が伴っているとは思えません。
もっとも困難なことは、新聞社内部の意識改革でしょう。日ごろ紙の新聞を作っている記者たちは、それこそ社内人事でデジタルの部署にも異動しないかぎり、紙よりも真剣にネットのことを考えることはないと思います。
その意味で、産経や日経がネット部門を別会社化したのは結果的に正しい措置だったのでしょう。私は当初、ひとつの編集局が紙とウェブ両方のメディアを統括するべきだと考えていました。当時、ニューヨークタイムズなどが編集態勢を統一したというニュースもあり、それが新聞社の正しい将来の姿だと思ったのです。別会社化は紙とネットの編集局を分断させるだけで時代に逆行すると思っていました。
しかし、「おれは紙の人間だ」と思っている記者は思いのほか多く、彼らの意識を変えるためには別会社出向という手段でもとらないと無理だったのかなと今では思います。実は、その点で記者よりも厄介なのは営業マンのほうです。記者という人種はわりと単純なので、紙でもウェブでも、記事さえ書ければ満足だという考えに次第に変わる可能性があります。しかし営業マンはいつまでたってもウェブの営業を熱心にやるとは思えません。なぜなら、紙とウェブでは広告単価が大きく違うからです。それこそ別会社に異動させて「ウェブしかない」状況に追い込まないと、広告はとってこないでしょう。
そうした別会社化や他社との連携、サイト刷新の効果がいよいよ表に出てくるのが08年。来年は新聞業界にとってどんな年になるのか、この「夕刊フジBLOG」でもウォッチしていきたいと思います。
(夕刊フジ「デジタル」「ワイド」「ぴいぷる」担当デスク・佐々木浩二)
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