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昔々の健康食「玄米ギャバ」

 たまには、かっこよくスリムなサムライになったらどうだろう。「武士は食はねど高楊枝」のココロである。

 これは意地を示す言葉で、たとえ腹ぺこでも満腹のような顔をするのが武士。太ったサムライなど想像もできない。ところが、現代のサムライの末裔(まつえい)たちの何とデブの多いことか。

 そんなに太っちゃって、これまで何を食べてきたんですか。ストレスですか。糖尿病になったらどうするの。困りました。

 空腹になったからといって、すぐ食べ物屋などに駆け込むようなことをしないのがサムライ。空腹でも高楊枝を使って胸を張る。

 1日2日欠食したからといって栄養失調になるようなことはない。武士は白米ではなく、玄米を常食していたからだ。栄養たっぷりの胚(はい)芽(が)や糖がそっくり残っているのが玄米だ。

 玄米は前の晩にといで釜の中で一夜水につけておいてから炊く。玄米を4、5時間水につけておくと、胚芽や糖に含まれているグルタミン酸などが水中の酵素に分解されてギャバ(ガンマアミノ酪酸)に変化し、炊くと“ギャバ・ライス”になる。ギャバは脳の活性化に役立つ成分で、イライラの解消にも効果的だからストレスもたまらない。

 「武士は食わねど高楊枝」ができたのも玄米ギャバに理由があったのかもしれない。空腹でイライラしたらギャバをどーぞ。(食文化史研究家・永山久夫)

投稿日: 2008年01月08日

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