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建築家、天野彰の語る家(8)6畳一間を2人の子に
■狭・楽しく生きる
年が明けてうれしいことは、昨年のいやなことがリセットされ、よき年に期待できそうな気分になれることだ。今年は特にその感が強い。そして確実に子どもたちが成長することだ。
そんな中で「子どもが大きくなって困っている」などと言った悩みがある。「え、えぇー? 何で?」と思われるかもしれないのだが、これは狭い家に住む若い人たちの悲鳴なのだ。子が大きくなることはうれしい。
しかし、その半面狭い家でこんなに早く大きくなるとは思わなかった! のだ。悩みは男女の子どもか、上の子が受験をするなど、2人の子どもにそれぞれ部屋を与えなければならないことだ。さりとて今の2LDKから3LDKの家に移れば都心などではさらに1000万円ほどかかり、家賃でも毎月5、6万円の追加出費が必要となる。
これは2LDKなど、与えられた間取りにそのまま住んでいることが間違いなのだ。2の1つ、つまり6畳の1間を2つの子ども部屋(コーナーか)にすればよい。それも今ある2段ベッドを部屋の真ん中に置き、イラストのようにパネルなどで上下てれこ(互い違い)にして立体的に仕切ればいいのだ。
これは前に紹介した6畳を壁で仕切ってベッドや机を置く場合よりは、ベッドが空間を占領しない分広く感じるのだ。これこそ私が勧める元祖!
「2人の子どもに6畳を立体的に仕切る」極意。これは賃貸のアパートでも床や壁を傷つけることなく日曜大工でも簡単にできる“リフォーム”なのだ。上段は男の子か上の子にし、下段の下は双方から使える引き出しにする。
音や気配こそするが、ワタシの部屋とボクの部屋となり、落ち着き、互いのプライバシーを守ることができる。これこそ子どもたちにとって希望に満ちた豊かなお年玉となるに違いない。
次回は「子ども部屋の机の配置1つで変わる親子関係」
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あまの・あきら
1943年愛知県生まれ。日大理工学部卒。一級建築士事務所アトリエ4A代表。最近著「六十歳から家を建てる」(新潮社)など著書多数。
(7)長く住める増殖型住宅
(6)「ジャンボテーブル」に家族が集う
(5)みんなで使えるキッチン
(4)子供に部屋を貸す
(3)家は夫婦が主人公
(2)「夫・婦寝室」の間の「・」が肝心!
(1)“狭苦しい”家もルール次第で“狭楽しく”
