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友川カズキ「競輪三昧(ざんまい)」第14回
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今夜の四日市ナイターS級決勝は、展開も車券もある意味で簡単である。
先手を取るのは、7峠か1吉本で、中団は捲り一発に賭けるしかない2志智である。
峠が先手さえ取れば、シリーズ№1の実力でグランプリレーサー9兵藤で一見どうしようもないようにも思えるが、果たして・・・。
初日は、ゴール前まったく伸びず、3番手の3川口にあっさり交わされているし、第一、前を走る峠が先手を取るとは限らず、まして兵藤よりも年上ときている。
さらに、いわゆる競輪でよく言うところの”血の濃さ”からすると、同県の先輩を背負った吉本の方が、はるかに逃げて当たり前、のようにも思える。
つまり、何が何でも兵藤で堅い、というレースではないのである。
吉本が逃げ、後方に峠、兵藤が置かれた場合、確かに調子の悪い志智ではあるが、中団で合わせるくらいなら、容易に出来、やはり怖い選手で厄介この上もなく、簡単に兵藤ライン不発もあり得るのだ。
その時のアタマは、吉本ラインの3番手の5島田か、やはり志智であろう。
島田は初日番手戦、準決は捲った吉本をゴール前何なくかわし一番時計で、メンバー中ただ1人ピンピンである。
しかしそれもこれも、あくまで、吉本が逃げ、中団が志智、後方に峠、という注文がつく車券である。
いずれにしても、兵藤で勝負し、志智、島田をおさえにするには、私には少々リスクが大きい気がする。
兵藤が消える展開もまま考えられるここは、勝ちにいくよりは、まずは当てにいく方が賢明に思える。 (歌手・画家、友川カズキ)

