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競輪取材ノート「生の声で知る落車の恐怖・・・」
落車して入院中の競輪選手のお見舞いに行った。区切りの200勝のお祝いとお見舞いを持って病室に行くのは不思議な”初体験”だった。
ベッドの上で元気そうに話すが、腰の骨を折っていて、普通の人なら、その痛みでウンウンうなっているところだろう。それでも落車のときの話を聞いていると、競輪選手は命を賭けて走っているのだということを思い知らされる。
「後で聞いたら、ヘルメットがまっ二つに割れていた」という。診断書には「頭部打撲」という文字があった。
映像では落車のその瞬間を見たが、本人の口から聞くと、その生々しさはまた違う。
その後、再びレーサーに乗りゴールまで走ろうと思ったが自転車が駄目だ。さらに何とか走ろうとしたが、腰の骨が折れていて、痛みで再び立ち上がれなかった。そのまま救急車で入院。全治40日の診断だった。
最後まで走ろうとしたその気迫にも驚く。最終日に少しでも上のレースで走るためには、ゴールしなければいけない。それだけレースというのは厳しいものだ。
車券を買う側は、落車をされると、パーになった車券のことだけを考えて、自身の懐の痛みだけを考えるのだが、落車したくて走っている選手はいない。しかも、今回の選手のように避けようがなく、他の落車に乗り上げて、自身が一番ひどいケガをしてしまうケースもある。
まずケガを治すことだが、選手はそれからもレースに乗るために、再びいちから練習を始めないといけない。プロの世界とはいえ、厳しい世界だ。 (M)



