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BDもすぐに「時代遅れ」の可能性
テーマ2:東芝は次世代DVD規格「HD DVD」事業から撤退すると発表した。これにより、同規格はソニーや松下電器が進めるブルーレイ・ディスク(BD)に一本化した。
米国の主な映画会社のDVDソフト販売金額シェアでは、BDが3分の2を占め、販売台数もブルーレイ400万台に対し、HD DVDは100万台です。ここまできたら、かつてのVHSとベータのようになることは必至でした。
ベータが劣勢になっていたころ、ソニーの大賀典雄社長(当時)は新聞の全面を使って「ベータは粗大ゴミか?」という“反論広告”を展開しました。しかし、これがさらに裏目に出て、その直後のソニーの株主総会は紛糾。13時間半もの記録的なロングラン総会になりました。それがベータ最後の“打ち上げ花火”でしたね。
これに対し、東芝の西田厚聰社長は竹を割ったような性格の人ですから、「やめました。ごめんなさい。あとは補償します」と発表したわけですが、補償のしようがないと思いますね。ハードを買う人は10年使うつもり買でうのですから、もし本当に西田さんが補償するというのなら、今後10年間HD DVDのソフトを出し続けなければいけません。
ただ、私が前から言っているように、実はBDも、これから徐々に「お呼びじゃない」存在になると思います。すでにユーザーはDVDではなく、ハードディスク(HDD)に録画しています。今後、ブロードバンドがもっと高速・大容量化すれば、ネットからソフトをダウンロードしてHDDに録画するという習慣が当たり前になります。ディスクで残しておきたいのは、「風と共に去りぬ」のようなごく一部の名画のみ、ということになるでしょう。
実際、私もBDレコーダーを持っていますが、ソフト持っていないので、プレーヤーとして使うことはありませんし、テレビ番組の録画はHDDで行っています。
だから私は、BDもHDも両方とも「ご苦労さん」ということになると思います。もしかしたら西田さんは、そうした結末をも見込んで撤退を決意したのかもしれません。
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ビジネス・ブレークスルー(スカイパーフェクTV!757チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

