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『映画の中の昭和30年代』片岡義男著

映画の中の昭和30年代 女性映画の名匠、成瀬巳喜男監督が昭和30年代に撮った現代劇16本についての映画評&昭和懐古エッセー。

 成瀬監督の作風は、解決に向けた展望といったものがなく、曖昧ではあるが穏やかに終わること。著者は、小説家の眼で鋭く登場人物とその生活を検証し、曖昧さの中に隠れた作品のテーマと本質に迫る。その過程が30年代を追体験することになるため、映画を見てから、30年代を深く知るための必読書。

 16作品を繰り返し見たという著者が、最も高く評価した作品は『銀座化粧』『おかあさん』の2本。次点は『稲妻』と『流れる』。逆に『女が階段を上る時』『娘・妻・母』などは時代が描けていないと低い評価だった。(草思社・2625円)

「映画の中の昭和30年代」

投稿日: 2008年03月09日

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