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「言葉のタネ明かし」大安

 大安、赤口(しゃっく)、先勝(せんしよう)、友引(ともびき)、先負(せんぶ)、仏滅(ぶつめつ)といった「六曜(ろくよう)」は、中国の吉凶占いが日本に伝わって変化したもので、旧暦をもとに一定の順序で繰り返される。最近では俗信だとして気にかけない人も増えたが、それでも世間には結婚式は大安がよい、葬式は友引を避けよなどと、うるさく言う人もまだまだ多い。

 3月は6日、11日、17日、23日、29日が「大安」である。そこでこの「大安」の読みだが、一般には「タイアン」と濁らない読みで定着している。が、ダイアンを誤りとする根拠がないのもまた、事実である。

 そもそも「大」の読みはややこしく、例えば今はタイショウと発音する「大将」だって古くはダイショウとも言っていた。

 さて「大安」以上にやっかいなのが、「大安吉日」の「吉日」である。キチニチと読んだものか、それともキチジツと読んだものか、と本当に悩まされる。

 「吉日」は伝統的にはキチニチと読んできた。新明解国語辞典は、キチジツはキチニチの新しい言い方であると示している。大辞泉では、キチニチ、キツジツが本来の読み方だと紹介しており、「吉」の読み方にもキチ、キツの2通りがあることを教えられる。

 「吉日」だけなら以上の通りだが、「大安吉日」と四字熟語の形になると、「タイアンキチジツ」と読むのが最も一般的なようである。
 (産経新聞大阪編集局校閲部長 清湖口敏)

その他の「言葉のタネ明かし」
「セイチョウ」 「みみざわりのよい」 「とんでもありません」 「高根の花」 「確信犯」 「発覚」 「月極め」 「ブ然」 「初体験」(ハツタイケン) 目上の人への「お疲れ様」には「です」「でした」  「クダサイ」の使い方 「統廃合」

投稿日: 2008年03月13日

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