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映画決めゼリフ『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』
「ヌルイ時代に生まれてしまった」
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三池崇史監督が豪華俳優を集めて、徹底的に異色異端を目指した本気のB級娯楽大作だ。
キャストは日本人なのに、全編英語である。上手とはいえないジャパニーズ英語の会話を字幕で読むのだから奇妙な感じになる。題材はウエスタン活劇なのだが舞台はメキシコとも江戸時代の上州とも言えない国籍不明な、土埃が舞い上がる寒村。源氏と平家の末裔が腰に拳銃を下げて撃ち合いをするという設定だ。
話の展開は黒澤明監督の『用心棒』を彷彿とさせる。しかも登場人物の名前からは、源平合戦や日活渡り鳥シリーズを思い起こさせ、映像はマカロニウエスタンの古き映画のオマージュとパロディーのごった煮である。
それなりに三池監督の日本映画にカツを入れようとする意気込みが伝わっている。
源氏側の大将・義経(伊勢谷友介)が呟いたセリフがこれだ。まるで監督が日本映画の現状を呟いているように聞こえてくる。
ストーリーは単純。湯田(ユタ)という寒村に隠されているという埋蔵金を巡って対峙している源氏と平家のギャング団の間に、流れ者のガンマン(伊藤英明)が現れたことで均衡が破られ怒濤の抗争へとなだれ込むという話。
泥だらけ血だらけの衝撃的な殺戮シーンが続くのに、俳優らのメタボなお腹が揺れるのを見ていると、まるでBB弾で遊ぶサバイバルゲームのようで、ヌルイ時代をまざまざと見せつけてくれる。これも演出か? 最後には北島三郎の主題歌が流れ、お決まりの形を作ってきっちりと締め括ってくれた。
2007年9月公開。本編2時間1分
発売・ジェネオンエンタテインメント。3979円=スタンダード・エディション。
