TOP健康 > 足湯ブームだが、カビ、水虫菌に用心

足湯ブームだが、カビ、水虫菌に用心

 手軽に楽しめる温泉として最近ブームの足湯。
だが、レジオネラ菌感染が報告されるなど、「雑菌の温床」と危険を指摘する関係者も少なくない。

 足湯は無料で入れる施設も多く、コミュニケーションの場にもなると、いまや全国各地の温泉地の駅前や温泉街の一角などで、すっかりおなじみだ。ところが今年1月、三重県四日市市の高齢者施設の足湯でレジオネラ菌汚染が報告されたのに続いて、先月末には鹿児島県内の足湯で男性が菌に感染、肺炎を発症し入院するというニュースが飛び込んできた。男性は観光客ではなく、足湯の浴槽を高圧洗浄機で清掃した際、浴槽の水滴に残っていた菌をのど元などから吸い込んだようだ。

 鹿児島県環境保健センター微生物部では、「保健所を通して、今後、高圧洗浄機で清掃しないことや、保健所にも患者さんに対する注意を喚起したところです。また、足湯の公共化については、レジオネラ防止対策を強化するよう、通知したところです」と対応に大わらわだ。

 言うまでもなく、公衆浴場とレジオネラ菌の関係は深い。ただしレジオネラ菌は気道感染のため、たとえ湯が汚染されていたとしても観光客が足をつかるぐらいなら、吸い込む心配はない、といわれてきた。

 だが、そこが盲点。レジオネラ菌だけでなく、足湯の場合、足を洗わないでそのままつかるため、カビや水虫菌などの衛生状態もかなり疑わしい。

 「(衛生状況など)そういう調査は、私たちもしていません。根拠となる法律もない」(同)

 つまりは、足湯には明確な管理基準がない。そのため衛生状況の実態も把握できていないのが実情なのだ。温泉業界に詳しい温泉コンサルタントの中澤克之氏は、こう指摘する。

 「足湯には足を洗ってから入れるような付帯設備が何もない。靴下を脱いで、そのまま入っているにもかかわらず、衛生管理は放置されている。数年前、中部地方のある足湯からレジオネラ菌が検出されたことがあったのですがこの時、厚労省は『管轄外』として何の処分もしなかった。足湯は、新しくできた施設のため、法律が追いついていないんです」

 通常の温泉施設と異なり、足湯は法のグレーゾーンに。だが、「今後、足湯の調査が行われ、温泉法とともに、公衆浴場法の利用許可を出させる方向になるのではないか」と中澤氏。

 健康法としても優れた「頭寒足熱」。それだけに安心して楽しめる施設にしてもらいたいものだ。


投稿日: 2008年03月18日

トラックバックURL:

ちょいワルフジBLOG

最新記事

夕刊フジBLOGから

コラボ企画

オススメサイト

夕刊フジBLOGモバイル

  • http://yfuji.jp/
    夕刊フジBLOGモバイル
  • 携帯も夕刊フジBLOGモバイル