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陸自「新戦車」の実力は?

■週刊軍事情報
週刊軍事情報 陸上戦闘の王者といえば戦車だ。陸上自衛隊では90式戦車が「最新型」だが新型の開発も進められており、先月13日には「新戦車」が公開された。

 公開されたのは最終段階の試作車。来年度から実用試験に入り、2010年には装備化される予定だから、かなり完成品に近い状態といっていいだろう。メルカバ戦車(イスラエル)とルクレール戦車(仏)を合わせたようなスタイルで、なかなかかっこいい。

 細かいスペックはさておき、最大の特長は「情報ネットワーク化を図ったこと」(開発担当者)。さらに、90式より一回り小ぶりで約6トンの軽量化を図り、装甲もモジュール化されている。

 ネットワーク化というのは簡単にいうと、コンピューターによって車両、歩兵、前線司令部などの間で戦場の情報共有をすること。陸自で07年度から試験運用されている情報ネットワーク「基幹連隊指揮統制システム」に組み込む。ネットワーク化は世界の戦車、というよりもRMA(軍事における革命)という軍事全体の流れだ。

 一方で世界の流れに反しているのが重量。防御力強化のためにどんどん重量が増えて現在の主流は60―70トンクラスだが、新戦車は約44トン。これは90式が国内で運用するには重すぎたという反省からだ。ただし、防御力の点で心配が残る。開発担当者は「90式と同等以上」とするが、90式が現在となっては十分な防御力があるか不安がある。

 90式は90式の120ミリ砲で正面から撃たれても撃破されない装甲を備えているものの、90式が使用している砲弾「JM33」は「2世代古く、威力は最新の砲弾に比べ3割も下回っている」(軍事専門家)のが実情。中国製の105ミリ砲用砲弾でも同等の威力がある。防御力と重量は現在のところ二律背反するだけに頭の痛い問題だ。

 とはいえ、装甲がモジュール化されているので、自衛隊の装備には珍しく「技術の進展に伴いより効果の大きい装甲が開発されれば容易に取り換えられる」(開発担当者)点は評価できるのではないだろうか。

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投稿日: 2008年03月18日

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