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映画決めゼリフ「ボーン・アルティメイタム」
「ものを見過ぎると何も見えなくなる」
ジェットコースターのような映画―とはよく言われるが、本作はまさにこれがピッタリ。手に汗握るスリルとサスペンスのアクションシーンの連続で、見ている者は身体の筋肉を緩める暇もない。急降下のままエンディングへと連れて行かれる。見終わって、ホント、身体が固まった。
記憶を失った元CIA諜報員ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、欠落した過去を探しに、ヒントを持つ人物を訪ね世界中を巡るが、記憶がよみがえっては困る組織が彼を消そうと様々な攻撃を仕掛けて。
それを知恵と鍛えた肉体で粉砕して裏をかきながら、ついに真実に辿り着くという、いたって単純な話だ。本作は3部作の完結編にあたり、2作目から筋は続いているが、前作を見なくても十分に楽しめる。
3秒に満たない短いカットが畳み掛けるアクションシーンは、濃密な緊迫感を生み出している。これを楽しんでほしい。だから、「なんでここに居るの?」と思うような展開には突っ込まないでいただきたい。
今回の決めゼリフは、エンディングで流れるMobyの『Extreme Ways』という曲の一節。全体的な空気で感じろ! まるでこの作品の楽しみ方を示唆している。
そしてラストもグッド。この手の映画は普通、エンディングが腰砕けになるモノが多いのだが、それなりに納得の気持ちでコースターを降りることができる。
見応え十分、ストレス解消に最適な作品として楽しんでほしい。
2007年8月公開。本編1時間55分、発売元=ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン、3990円。

