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猪瀬直樹さんと本「根幹は作家」
いろんな本を読みあさっていますが、最近では米人ジャーナリストのフリードマン著『フラット化する世界』。昨年末、たまっている本の山から見つけて読みました。
ニューヨーク市民が利用するコールセンターがインドにあるというような話で、円い地球もフラット(通りよく)になっているということですね。こうした環境の中で、自分たちがやるべき明日の仕事をいかにつくるかが課題だなと、読後、感じました。
作家志望で新しい方法論を模索していたころに出合った本がカポーティ著『冷血』。1946年生まれの私には戦争という重い体験がないが、殺人犯を描いた『冷血』を読み、自分を描く以外に、他者を描く手法があることを学んだのです。
以後、自分で仮説を立て資料を駆使し、論証する方法を確立しました。その成果の一つが『ペルソナ』(猪瀬直樹著作集に収録)。三島由紀夫の本格的評伝で、当然ながら三島の著書や関連本に目を通しました。
今は東京都の仕事をしていますが、すべての活動の根幹に物を書く作家としての自分がありますね。(作家、東京都副知事)
