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S(数字が)Y(読めない)ビジネスマン
先の日銀後継総裁問題では福田首相の「KY」ぶりが問題になった。すっかりおなじみの「空気が読めない」の略だが、では「SY」はご存じだろうか? こちらは「数字が読めない」の略。経営コンサルタント、小宮一慶さん(50)の”命名”で「数字力」がビジネスマンの課題とも。いったいどういうことなのか―。
近年、会計本が相次いでヒット、小宮さんにも『「1秒!」で財務諸表を読む方法』の著書があるが、「会計以前に身につけたいのが“数字力”」と、このほど『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版した。
「今の時代、表面的な現象をパッとつかんでまとめる人が頭がいいと思われていますが、とくにビジネスマンは論理的に、深く考えることも大事。そのためには具体化が必要で、その究極が数字なんです」
現在、10社以上の非常勤取締役を務める小宮さん。出席する役員会でも「もう少し売り上げを上げよう」「あとちょっとです」など漠然とした会話が飛び交うという。
「でも、 ”もうちょっと”っていくらなのかという話をしないと先に進まない。その具体化力が身に付けば、目標とのギャップや目標達成へのプロセスも見えてくる」
当たり前のことにも聞こえるが、「おそらく半分以上の会社で、半分以上の社員が、自社の売り上げを知らない」のが現状とも。それも関心がない(?)からだとか。だが、企業の売上高といったミクロレベル、またGDP(国内総生産)などマクロレベルの、おもな数字を知れば、「自分の中に基準を持ち、自社や世の中、国のことがより明確に見えてくる。物事を論理的に推論、把握していくため、さらに個々の目標達成のためのツール」というわけだ。
たとえば、国内企業の付加価値額(売上高マイナス仕入れ)の合計がGDPで、GDPが個々の給料にも反映する―といった関係、1人あたりの付加価値額は給料に見合うだけのパフォーマンスを上げているか―といったアプローチなど、自分おことに引き寄せれば、関心も出てくる。
「数字力」を高めるためには、すべてを数字に落とし込む思考パターンを持つこと。そして大ぐくりの数字の定義を正確に知り、他の数字と関連付け、推論を導く。
「数字を見ないと、世の中わからない。KY=空気読めないだけじゃなく、SY=数字読めないのも大変ですよ。企業の経営者は数字ありきじゃないと会社つぶしちゃいます。嫌でも逃れられないんです」
もちろん、数字がすべてというのも味気なく、「もうちょっと」的なアバウト感も日本人らしいとは思うが…。
「幸せとか数字で計れないものもあるけど、GDPも“幸せの源泉”です。売上高も企業とお客さまや市場との接点―というような哲学的な意味がある。それを知らないとただの数字オタクになっちゃう。数字は執念じゃなく信念で出すもの。よい商品やサービスでお客さんに喜んでもらうという信念が必要です」
小宮さんが著書で取り上げている数字項目(別項参照)を新聞やネットでチェック―あなたも数字力アップを!!
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■あなたはわかる? この数字■
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▽日本の労働人口
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▽業界全体の売上高
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