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「今日は何の日」1972年4月16日「ノーベル賞作家・川端康成さん自殺」
1972(昭和47)年4月16日夜、ノーベル賞作家、川端康成さんが神奈川県逗子市の仕事場マンションでガス管を口にくわえ自殺しているのが発見された。遺書はなかった。
夕刊フジは翌17日、1面に「“白磁の川端文学”砕ける」という見出しを踊らせた。
目を真っ赤に泣きはらして、弔問に訪れた今東光和尚が「ショックでもう涙も出ない。どうしてこんなことになったんだろう。川端さんの文学は白磁のようにすきとおったものだった」という言葉から取ったものだった。
笑顔の写真は前年3月に写されたもので、「晩年の川端さんは、やさしい笑顔をみせることが多かった。叙情の作家は、すでに人生のむなしさをさとっていたのだろうか」というキャプション。記事は2、3、5、7、ワイド面にも及んだ。
作家の遠藤周作氏は、次のようなコメントを寄せている。
「今、テレビからなぜ先生が自殺されたのか、まだわからないというアナウンサーの声が聞こえる。私も私なりに色々と考えるが、しかし、だれが1人の大作家の死に至る心の秘密をつかむことができよう。そういうことは無遠慮に、軽薄に語るべきではないように私には思われる」


