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「ザ・自転車通勤」(2)20歳の体取り戻した!―通勤歴3年 沖本信之さんの場合
メタボ対策などで、さらなるブームの自転車通勤にスポットを当てた連載。第2回は、実践者の話を紹介する。
都内の半導体製造装置のメーカーに勤務する沖本信之さん(44歳)は、神奈川県の自宅から会社まで18・6キロを自転車で通っている。
「片道、電車とバスを乗り換えて1時間、自転車でも1時間。雨が激しく降る日以外は、自転車通勤しています」という沖本さん。2005年3月にNPO法人自転車活用推進研究会によるホームページ「エコサイクル・マイレージ」(http://www.ecomile.jp/)がきっかけだった。
自転車の走行距離と時間を書き込むと、自動車と比べてどれだけのCO2削減か、カロリー消費=余分な脂肪燃焼かが示されるサイトで、「意外に自転車通勤をしている人が多いことがわかった。片道10キロぐらいは当たり前のようで、自分もやってみようと」。
まず、休日に地図を持って会社まで自転車で行き、迷いながらも何回か繰り返すうちに最短距離を発見。会社にも自転車通勤の許可を得た上でGO! 朝6時半に家を出て7時半頃に到着。敷地内に自転車を置き、社内で下着と肌着を着替える。制服の上着があるため、仕事用のズボンも会社に置いているそうだ。
自転車通勤でも、通勤手当5万7000円は、支給されるうえ、さらに「自転車通勤を始める前と比べて体重が13キロ程度減り、体脂肪率も26%程度から今は11~12%。20歳のときと同じ体形になり、風邪も引かず、健康になりました」というおまけまでついてきた。
気になるのは、毎日往復2時間の自転車通勤による疲労だが、「自転車では、スピードが出ているため疲労感をあまり感じないんです」と、名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科の高石鉄雄准教授は指摘する。
「スピードに伴う風で汗が消され、交通などに気を配るために神経を使うので、同じ時間を歩いているよりも疲れを感じにくい。また、太ももだけを局所的に使うため、糖代謝も歩いたときより多いのです」
ペダルをこぐ際、右足を踏み込むときは左足が上がるが、右足の力で左足が上がっているのではなく、左足は自ら上げる動きをしているという。この上げ下げで太ももの筋肉が活用され、脂肪を燃焼してエネルギーに替えるだけでなく、糖代謝も進めるというわけだ。
「自転車は糖尿病予防にもなります。スクワットを繰り返すのは大変ですが、自転車は手軽。とても効率のよい運動法といえるのです」(高石准教授)
■「ザ・自転車通勤」(1)メタボ健診でブーム加速
