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起業・転職 達人の3鉄則
年収を優先するか、それともやりがいか。仕事を選ぶ際、アナタはどちらを重視するだろうか。年収1億円も夢ではない地位にいながら「魂焦がせる仕事か」と自問し、独立を選んだ人がいる。元外資系証券のM&Aアドバイザーで現在、ワクワク経済研究所代表の保田隆明氏(33)だ。起業や転職などキャリアメイクに悩む人へのアドバイスを聞いた。
「明日終わっても後悔しない人生を送りたい。それがきっかけでした」。リーマン・ブラザーズ証券、UBS証券でM&A(企業の合併・買収)を担当、上場企業役員クラスの年収を得ながら2004年、29歳のときに独立を選んだ。
「あのままいたら年収1億(円)の可能性もなくはなかったでしょう。でも、リーマンでのニューヨーク支店時代に9・11のテロに遭い、わたしがいたビルも半壊。残業で泊まっていたら命がなかった。UBSに移ってしばらくして9・11を思い出し、やりたいことがあるのなら先送りすべきでない、と」
UBS退社直後、当時は日本に存在せず「最もやりたかった」ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の運営会社を興したが挫折。会社を売却してベンチャー・キャピタルに転職するも、05年にエコノミストとしての活動拠点、ワクワク経済研究所を立ち上げて…。わずか1年間に成功と失敗、転職と再チャレンジを体験した保田氏。その経験から得たというキャリアメイクのための3鉄則を以下に紹介する。
(1)起業すべし
「会社を興そうと考えているのなら躊躇しないこと。倒産→借金→自己破産と連想しがちですが、信用力のない時点では借金はできない。だから失敗して失うのは自分のお金と時間で経験は残る。一度起業したら日本の大企業がいかに組織立っているかわかる。再チャレンジするときに必ずプラスになります」
(2)タイミングを逃すな
「起業か転職のチャンスがきたとき、迷うくらいなら踏み出すべきです。わたしがSNSで起業しようとしたとき、まだ誰もこの事業に気付いていないと高をくくっていたら、ミクシィが出てきて先を越された。これで日本初のSNSという称号も消えた(笑)。同じチャンスは2度とないのです」
(3)口に出せば実現
「どこそこの業界に転職したい、こういう職業に就きたいという願望があるのなら、それを公言すること。周りは案外、聞いてくれていて、例えばある日、『こんなことを言っていたな』と口に出したことに関する話を持ってきてくれたりする」。ほしいキャリアは口に出して言うとかなう確率が高くなるという。
保田氏は、こうした鉄則をまとめた著書『デキる人は皆やっている一流のキャリアメイク術』(明日香出版社)を昨年出版もしているが、最後にオマケとしてこんな意外なポイントを付け加えてくれた。
「キャリアチェンジするとき、同僚に話すと『やめておけ』と足を引っ張られることが多い。起業話を親に言うと、子供かわいさから『やめろ』と諭される。人生を切り開こうとしているのなら、誰にも相談しないことです。迷いが生じますからね」
さて、あなたは―。




