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宋文洲の会社員哲学(3)残業はやめたほうがいい
残業するのが当たり前なのが日本の会社員ですが、実はこれはかなり異常です。残業は、せざるを得ないときはありますが、週数十時間も残業するなんて、どう考えてもおかしいです。
とにかく弊害は多いです。第1に、残業に頼ると仕事の効率が悪くなります。仕事が多いから残業するという言い訳は、嘘だと思います。そんなに仕事が多いなら、サラリーマンの給料は、もっと上がってもおかしくないはずです。少なくとも残業代がちゃんと法定通り払われない残業なんて「仕事」というべきではありません。
第2に、残業は自分と家族を犠牲にしています。仕事は人生ではない、という理屈はもう普通になっていると思いますが、残業が長い分、人生が無駄になるということです。特に、子供が成人するまでの間、サラリーマンが最も働く時期でもあるため、それを言い訳に、家族と一緒に過ごす時間を削る人が多いと思います。
最後に、残業の多い人は視野が狭くなります。人間の幅というのは、どれだけ自分と異なる世界と交わるかによって作られます。頭の良さとか努力とかもありますが、決定的ではありません。残業の多い人は、まず物理的にほかの世界と出会い、交じり合う機会が持てないのです。
午後の喫茶店には、サボっているサラリーマンがたくさんいます。サボっているというよりも、残業のために体力を温存させていると言ってもいいでしょう。残業を通じてやる気を見せる企業風土は、ほかではなく一人ひとりのサラリーマンが自ら作り出したものです。
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そう・ぶんしゅう
1963年、中国山東省生まれ。中国・瀋陽の東北大学を卒業後、85年、北海道大学に国費留学。同大大学院修了の翌92年、ソフトブレーン創業。2006月8月には取締役も退き、現在は同社マネージメント・アドバイザーとして、社業を離れて各方面で発言を続けている。
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