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酒飲まなくてもストレスで「痛風」に

痛風 Oさん(51)は以前から健康診断で尿酸値の高さを指摘されていた。同僚から痛風の恐ろしさを聞かされて危機感を感じ、この数年食生活を徹底管理し、数値は安定していた。ところが最近、不本意な異動を命じられたOさん、食生活はそのままなのに、なぜか痛風の発作が…。

 足の親指の付け根に腫れが生じ、普通に歩くと痛いので、ガニ股でチャプリンのような格好で歩いていた。しかし、腫れと痛みは日に日に悪化し、しまいには靴もはけないほどに。

 「話には聞いてはいたが、こんなに痛いものとは…。ただ、今は酒も飲まないし食生活も完璧(かんぺき)。だからこれが痛風とは思わなかった」とOさんは嘆く。

 東邦大学医療センター大橋病院整形外科准教授の戸部正博医師が解説する。

 「尿酸値を上げる要因は食事から摂取するプリン体の過剰摂取が有名だが、それだけではない。精神的なストレスによって尿酸値が上がることがあるんです」

 戸部医師によれば、ストレスにより血中にたまった尿酸が正常に腎臓から尿に排泄されにくくなって血中濃度が高まり、尿酸結晶が関節にたまるのが原因とのこと。これを放置すれば、痛風発作で痛むだけでなく、腎不全や心筋梗塞(こうそく)といった生命に関係する重大疾患に至る危険性もあるという。

 「消炎鎮痛剤などの薬で治療をすれば、多くは4―5日で腫れは引き、その後は尿酸合成阻害剤を服用するなどしてコントロールが可能です。しかし、元のストレスが解決しなければ、いずれ再発の可能性は残る」と戸部医師。

 症状が治まったあとも、癖になってしまったチャプリン歩き。そのこっけいな動きは周囲に和やかな笑いを与えるが、当のOさんのストレスを消し去る力までは持ち合わせていない。

投稿日: 2008年04月08日

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