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季節の変わり目の片頭痛

 ひと言で頭痛持ちといっても侮れない。働き盛りの男性に多発する原因不明の群発頭痛は、周期的に痛みがおとずれ、数時間、目をえぐられるような激しい痛みに見舞われることも。頭痛に襲われている期間は、数週間、仕事を休む人も多いという。恐怖の痛み、季節の変わり目に増えるというから要注意だ。

■夜な夜な電柱に頭をぶつけ
 会社員Aさん(32)はこの時期が憂うつだ。  
 「頭痛がはじまると痛くて一歩も動けず病院にも行けません。ひどいと2時間はトイレの中。吐き気が止まらないのです」

 20代から悩まされてきた病名は群発頭痛。片頭痛、緊張型頭痛と並ぶ3大慢性頭痛のひとつ。平均1―2週間、ひどいときには2カ月ほど痛みが続く厄介な病気だ。女性に多い片頭痛に対し群発頭痛は20―40代の男性に頻発し患者は女性の4―5倍いるといわれる。

 頭痛に詳しい北里大医学部の坂井文彦教授(神経内科)は、「群発頭痛はじっとしていられない激しい痛みが特徴です。夜に起こることが多く、夜中に電柱に頭を押し付けて痛みを抑えようという人もいます」

■目の奥の痛みに注意。原因は不明だが…
 根本的な原因はわかっていないが片頭痛と同様、頭の血管が拡張することで周囲に炎症が起こり、神経を刺激することによる。

 「とくに群発頭痛では目の後ろの内頸動脈が炎症を起こします。片側の目の奥の痛みが特徴で、“キリで刺される、目をえぐられる”ほどといわれています」(坂井教授)
 あまりの痛さに横になることもできず動き回ることになる。ただ春先や秋口など季節の変わり目に始まることが多く、一定の時間に起こるといったことから体内リズムや日照時間の変化などが指摘されている。

■“特効薬”登場
 原因がよく分かっていないため、これといった治療薬はないのが実情だ。これまで発作時には酸素の吸入などで痛みを和らげる方法がとられていたがこの2月、日本ではじめて片頭痛、群発頭痛向けに自己注射薬が発売された。

 「スマトリプタンという血管の拡張を抑え消炎作用のある薬を自宅で注射することができる方法です。従来、発作中の受診は難しく、救急車を呼ぶほどだったが、これにより患者の自己診断に基づいた、より効率的な治療ができる」と坂井教授。痛みを自身でコントロールできる。10万人とも言われる群発頭痛に苦しむ人にとっては画期的な特効薬の登場だ。

投稿日: 2008年04月09日

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