TOPビジネス / ピックアップ > グローバル社会の今だからこそ "和"が道を行け!!

グローバル社会の今だからこそ "和"が道を行け!!

井形慶子さん しきたり、品格などが近年のブームだが、こうした日本・日本人の“DNA”は、国際ビジネスを勝ち抜く上でも大きな“武器”になる。グローバル社会や欧米式ビジネスなど、海外の目を気にして卑屈になりがちな日本人に、「日本人の背中」の著者で作家の井形慶子さんが喝を入れる。

 1986年に20代で外国人向けの情報誌「ひらがなタイムズ」を創刊。その後、英国人をテーマにした情報誌「ミスター・パートナー」を創刊、現在も編集長を務める井形さん。70回超の渡英経験などで海外事情にも明るく、「外から日本を見る」目の著書も多い。

 新著「日本人の背中」(サンマーク出版)では、欧米人がうらやむ日本の魅力、不思議に思われる悪しき習慣、今後の指針などがつづられている。魅力では、風呂や交番などに代表される家族国家、互助精神の温かさ、不思議では、働き者なのに(即断即決の)ビジネスができなかったり、金持ちなのにブランドに弱かったりなど…。同書では、日本のよさを強化し、卑屈にならないための弱点改善をアドバイスしている。たとえば―。

■語学にこだわるな!
 井形さんによると、「欧米人は英語のうまい人より、おもしろいことをいう人に会いたがっている。何より彼らは日本人の気遣いや思いやりに感動する。単語だけでもいいので、自分の意見を臆することなく言える姿勢が大切です」。

 本でも、英語が話せない商社の営業担当の男性が欧米人から「彼こそ国際人」と絶賛されるエピソードが登場する。

 「別の営業マンも、商談の途中から日本語になって『だからね、コレが一番いいんだよ!』で通じ、契約もとれちゃう。仕事のスキル、気遣いなんですね」

■かかあ天下万歳!
 欧米人が知れば、不思議なものに見えるという日本の夫婦関係―女性が家庭内のすべての実験を握っている“かかあ天下”だ。日本人女性と結婚した外国人は、たとえば頭を下げて小遣いをもらうなどの図式に面食らうことが多く、日本人男性の辛抱強さに感嘆するという。だが―。

 「欧米のように宗教や強い趣味のない日本の男性がよるべき所は家庭しかない。奥さんが強く、まともな生活感覚で采配ふるっていかなければ、男性は働けないんじゃないか。お父さんたちも案外心地よかったりするんですよね。だって奥さんがいなくなるとクターッとしちゃうじゃない?」 ごもっとも…か。

■守れ! 会社文化
 報酬や勤務体系など、欧米式のビジネススタイルがどんどん侵食しているが、「日本の会社文化だって捨てたもんじゃない」と井形さん。

 「会社や仕事がいろいろなものを与えてくれる。家族のような仲間がいて楽しいし、なあなあで残業もする。日本の中小企業が欧米式のビジネスに切り替えたら、居心地悪いと思う。日本で働く欧米人でも、会社の適度なぬるさがいいって言う人は多いんだから」

 「生きるために働く」欧米人に対し、日本人は「働くために生きる」、まさに仕事が生きがいという人が多いのだから。ねっ、お父さん!

 もちろん、国際社会で通用するために改めたり磨いたりすべきことは多いが、井形さんは何より互助、和の精神を重視。「足の引っ張り合いでなく、有能な人材を育てること。芯のない協調性から『長いもの』に巻かれるのではなく、信頼に足る『長いもの』を一致協力し再生していくことが重要」と訴えている。

投稿日: 2008年04月09日

トラックバックURL:

ちょいワルフジBLOG

最新記事

夕刊フジBLOGから

コラボ企画

オススメサイト

夕刊フジBLOGモバイル

  • http://yfuji.jp/
    夕刊フジBLOGモバイル
  • 携帯も夕刊フジBLOGモバイル