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「今週のデジタルうんちく」ウィキペディア
「Wikipedia(ウィキペディア)」というサイト(サービス)の名前を聞いたことはあるだろう。「無料で使えるオンラインの百科事典」という認識の人も多いだろうが、誰が作って誰が書いたものかご存じだろうか。今回から3回に渡ってウィキペディアに関するお話をしようと思うが、まずはどんなものなのかの説明から。
このサイトは、米国のNPO団体「ウィキメディア財団」が運営する無料の百科事典プロジェクトを体現したもの。集団の英知を集めて、よりよい百科事典を作ろうという狙いで、英語版は2001年1月15日、日本語版は同年5月20日に始まった。
ウィキペディアの名前は、「Wiki(ウィキ)」という文書編集システムを使った「encyclopedia(百科事典)」という意味の造語。ウィキペディアでは、ネットユーザーが自由に項目を立て、その意味などについて自由に書き込める。あるユーザーが書いた項目について別のユーザーが編集(書き換えや書き足し、削除など)したり閲覧するのも自由。読み書きはすべてインターネットエクスプローラなどのウェブブラウザ上で行える。
この趣旨に賛同したユーザーは世界的に増え、ウィキペディアはあっという間にネットを代表する百科事典サイトとなった。いまや、検索サイトで著名人や特定の言葉を検索すると、ほとんどの場合、真っ先にウィキペディアの項目がトップに表示される。検索サイト経由でウィキペディアに入った人も多いだろう。日本語版だけでも、すでに約48万本の項目が登録され、いまも刻々と増え続けている。
執筆者が無数にいることと、紙の百科事典のように紙幅の制限がないことから、ウィキペディアには広範で詳細な解説が掲載されている。たとえば「花粉症」という言葉ひとつでも17の大項目があり、花粉の顕微鏡写真まで掲載されている。これを読むだけで一瞬にして花粉症の専門家になった気になる。
項目によっては、かなり専門的な知識も仕入れられる便利なサイトだが、欠点もある。特定の監修者がいないので、間違った記述や悪意をもって書かれた記事も、そのまま掲載されてしまうのだ。また、自分が正しいと思って書き込んだ内容を、別の誰かに書き換えられたり削除されることもある。
同サイト内にある「ウィキペディアの書き方」のページには、そういう行為に「腹を立ててはいけない」とある。削除に削除で返すような稚拙な争いにならないように、紛争の当事者間で話し合いできる場(ツール)も設けられている。
それでもウィキペディアではユーザー全員が“編集権限”を持っているので、想像を絶するくらいにページが荒れ果てる可能性がある。こうした争いは「編集合戦」と呼ばれている。
また、自分の会社に不利な内容を削除したり、ライバル会社について悪く書くといった事件もいくつか起きている。次回は、ウィキペディアをめぐる事件やエピソードについてお話ししよう。
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■ウィキペディア 日本語版
(http://ja.wikipedia.org/)




