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妻に隠れて読みたい新刊 『流星の絆』
流星群を見るためこっそり家を抜け出した幼い3兄弟。家に戻ると両親は惨殺されていた。兄弟の実家は定食屋、父親はハヤシライス一筋のコック。事件は迷宮入りと思われたが、大人になった兄弟は意外にも早く犯人につながる糸口をつかむ。だが、昔の殺人事件だけに証拠がなく、彼らは復讐計画を実行する。
「この小説は私が書いたのではない。登場人物たちが作り出したのだ」と著者がいうように、登場人物は魅力的で、ストーリーは破綻することなく、テンポよく展開する。著者には『白夜行』など、救われないストーリーの小説もあるが、本書は3兄弟の妹の心情をていねいに描き、根っからの悪人が1人も登場しないのが救われる。
妻にプレゼントして喜ばれる推理小説だが、ドンデン返しが見事なので、妻より先に知っておきたい。(東野圭吾著、講談社・1785円)
