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友川カズキ「競輪三昧(ざんまい)」第23回
この稿を書くため、昨夕、まずは小倉ナイターの準決をしっかり見ておかなければと思い、仕事先の弥彦から急いで自宅アパートへ帰ったところ、電気が止められていた。
今まで電話、水道、ガスは何度かあり、その都度それなりの不便は経験していたが、電気は初めてである。
競輪を打ちに行く時、少しでも軍資金が多いほうが助かるので、こまごまの支払いはすべて後回しにした結果である。
ロウソクの明かりで支払い書を探し、コンビニへ走り、東京電力のフリーダイヤルへ「とっととお願いします」と電話し、ふたたび家へ戻り、ロウソクの明かりで小倉の準決の新聞を読んでいたら、しばらくしてパッと部屋が明るくなった。
慌ててテレビをつけたが、すでに準決は終わっていた。
実は弥彦で2日間勝負をしていたが当たりがなかなか来ず、流れが悪いなぁ、と思っていたところ、競輪は私を見捨てなかった。2日目の後半、千葉競輪の準決が併売されていたのである。
最後の最後、3連単14万6810円というのをひっかけた。
作家の故・菊池寛は「世の中のほとんどの不幸は金で解決がつく」と言ったらしいが、ちなみに電気料金は2028円で、その金額も部屋が真っ暗になったことも、不幸などでは決してありはしない。
さて今夜の小倉S級決勝、番手捲りで2紫原の優勝とみた。
対する3市田と1山田が勝ちを度外視すれば話は別だが、勝ちに行こうとすれば当然捲りだし、2人に2段駆けを捲れる脚はない、と読む。
ヒモは4森田、7渡辺十夢、5郡山で2車単、3連単と勝負する。 (画家・歌手、友川カズキ)
