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「ザ・自転車通勤」(1)メタボ健診でブーム加速
自転車通勤が年々、熱くなっている。スポーツとしての盛り上がりに加え、メタボ退治、地球温暖化など旬の課題対策、企業や行政のサポートも広がり、ムーブメントはさらに―。そこで、サラリーマンON/OFFでは今週4回にわたって、「自転車通勤」の現状を紹介しよう。
「暖かくなってきたのとメタボ健診が始まるのを受けて、サラリーマンの方が通勤用自転車を購入されるケースが増えています」
こう話すのは、東京都武蔵野市の自転車ショップ・斉藤商会の斉藤保社長。同店は井ノ頭通り沿いにあるが、その近辺から自転車で走ると1時間程度で渋谷付近に到着するという。
「皇居付近まで片道20キロの距離。お客さまは、その半分程度の渋谷、新宿、青山、広尾あたりまで自転車通勤されています」(斉藤さん)
通勤に自転車を使う―駅まででなく勤務先まで―という動きは地方を中心に以前から見られたが、近年は都市部でも広がっている。ブリヂストンサイクルでは、販売店などからの要請もあり、今年1月に初めて通勤向けの自転車「プレスティーノ」(4万800円から)を発売。スポーツモデルだが「カバンを入れられるカゴやスーツのズボンのすそがはさまれないチェーンなど、デザインや仕様で工夫しました」と同社。
小田急百貨店新宿店ハルクスポーツ2階では、今年2―3月に「サイクルファッション集積コーナー」を展開した。ブランドのメッセンジャーバッグやスタイリッシュなウエアが人気となり、「予想以上の反響」だったという。
「自転車通勤やエコの観点からサイクルはトレンド。通常、スポーツコーナーは女性のお客さまが多いのですが、今回は男女問わず、若い方から中高年までご来店いただきました」(同店広報)
企業、職場側でも支援の動きが出ている。名古屋市では、2001年3月から市役所職員の「自転車通勤手当」を厚くしている。通勤距離が5キロ未満では、自転車が月4000円、自動車は月1000円、5―10キロ未満は自転車8200円、自動車4100円といった内容だ。その結果、00年4月は825人だった自転車通勤者が、07年4月には1806人と2倍以上に増えた。
「名古屋市は環境首都を目指しており、環境対策と健康志向の高まりに対し、職員が率先してできることを考えた」(市総務局)
快適な自転車通勤には、道路整備も欠かせない。国土交通省でも今年1月、警察庁と合同で「自転車通行環境整備モデル地区」を全国98カ所指定するなど、自転車通勤後押しの機運は少しずつ高まっている。
「自転車は自動車よりCO2削減になるのはもちろん、単に歩くより太股の筋肉を使うため、健康にもいい。通勤者の1割以上は自転車を使用し、駅まで自転車という数よりはるかに多い。駅まで行くなら会社まで行きましょう」と、NPO法人自転車活用推進研究会事務局長の小林成基氏はいう。
あすは、「自転車通勤で健康」のテーマで体験者などの話を紹介する。
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■F1レーサーも
NPO法人自転車活用推進研究会では、プライベートで自転車を楽しみ、サイクルルールにのっとった自転車生活「グッド・チャリズム宣言」を提唱。“斜め横断禁止”、“歩行者優先”などのサイクルルール6カ条を挙げている。
こうした運動にF1レーサーの片山右京も賛同し、同宣言のプロジェクトリーダーとしてイベントなどにも積極的に参加しているという。
