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『「薬」が殺される』足高慶宣著
江戸時代から300年以上続く、置き薬業。初めに薬を顧客に渡し、後から使用した分だけの料金を回収する販売方法は、いまでも病院や薬局が近くにない過疎地域や、お年寄りの世帯などで残っている。
ところが、2009年から施行される改正薬事法で、厚生労働省は置き薬販売業の消滅を企図。大衆薬を扱う置き薬販売員に、薬品販売の専門的な資格を求めている。
厚労省の狙いは、薬品販売の資格を徹底させて外国の参入障壁を作り、自分たちの権益を守ること。このため、「無資格者集団」の置き薬業界を切り捨てようとしているのだ、という。
日本置き薬協会理事を務める著者は、弱者をいじめる厚労省の横暴な実態を鋭く伝えている。(情報センター出版局・1680円)
