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口に災いの元 歯周病の恐怖

 歯肉炎や歯周炎など、いわゆる歯周病は歯の喪失に関わるだけに見過ごせない。今や成人の7割が、歯肉に何らかのトラブルを抱えているともいわれている。そして近年、取り沙汰されているのが歯と全身の病気との関係だ。歯周病があると心筋梗塞や脳梗塞など血管病にかかるリスクが増えるという。歯が命取りになりかねない。

■病原菌が血液にのって全身へ…
 歯周病に詳しい長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の斎藤俊行教授は、「歯周病菌の主犯であるグラム陰性菌などが、血液に乗って運ばれ、糖尿病や動脈硬化を起こすことがわかってきました」と指摘する。

 病原菌から出る毒素は、歯肉から血管内に侵入。血管内で炎症を引き起こし血栓を形成する。それが動脈硬化の原因となるという。日本臨床歯周病学会などは重い歯周病があると心臓病にかかるリスクは2倍になると警告している。

 さらに、歯周病とメタボもキケンな関係にあるという。斎藤教授が、肥満の人とヤセの人を比較したところ、肥満があると歯周病になる危険が3―4倍高いことがわかってきたのだ。

 「腹部に蓄積した内臓脂肪の脂肪細胞からは、炎症性のサイトカイン(タンパク質の一種)が分泌されます。それが歯周組織へと運ばれ、悪さをしていると考えられます。サイトカインが歯茎や歯そのものに刺激を加え、歯周病を発症させているというわけです」(斎藤教授)

 歯周病が先かメタボが先かは不明だが、歯が病気に思わぬ影響を与えている可能性は大だ。

■歯周病予防
 歯周病を予防するにはどうしたらいいか。
 サンスターによれば、ブラッシングだけによる歯間の汚れの除去率は60%だがデンタルフロス(糸状のようじ)を併用すると80%に、さらに歯間ブラシを加えると85%に向上するという。また、ブラッシングのみでの歯肉炎の改善効果は約25%に止まるが、歯間ブラシの併用をすると約2倍の効果があることもわかった。。

 健診で、肥満や生活習慣病を指摘されたら、歯もチェックを。

投稿日: 2008年04月21日

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