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「週刊軍事情報」爆撃機の航法支えた女学生

■週刊軍事情報
週刊軍事情報 「戦場に輝くベガ」というプラネタリウム番組が、6月15日まで東京都中央区の郷土天文館(タイムドーム明石)で上映されている。これは第2次世界大戦中の、陸上爆撃機「銀河」の偵察員(ナビゲーション=航法を担当)と、学徒勤労動員で航空機の航法に使う航空天測表の計算をしていた女学生を描いたものなのだが、興味深い要素が含まれている。

 物語自体はフィクションだが、当時は海軍機が飛行するのに天文(天測)航法が主要な手段として使われていた。天文航法は、六分儀で3つの天体を観測し、その天体の高度、方位、観測時間を航空天測表にあてはめて現在位置を算出する。

 航空天測表は海軍水路部が作成していたが、これは毎日のいろいろな時刻の星のデータを計算した天測暦をもとに、機上でも使えるようにしたもの。ただ、天文航法は気泡六分儀や航空計算盤などを操作する必要があることから、3人乗りの銀河のような双発以上の中大型機向けの航法といっていい。

 だから、1945年3月からの沖縄戦では夜間攻撃機で編成された芙蓉部隊が活躍したが、単発小型機だったため夜間飛行中、天文航法が使えずに迷って燃料切れになるなど、航法には非常に苦労したという。

 それはさておき、航空天測表作成には膨大な計算が必要で、東京周辺の女学生らが多数動員された。都立第一高等女学校(現・白鴎高校)などの約200人が東京・築地の海軍水路部に通っていたほか、わかっているだけで19校が各校で作業に従事していたという。

 同館でこの番組が上映されているのも「海軍水路部が築地にあったからという郷土史的観点」(同館担当者)からなのだが、築地の地では現在も海上保安庁海洋情報部が毎年、天測暦などを発行している。海軍は滅びたとはいえ、これは主要な海洋国の証しでもあるのだ。

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投稿日: 2008年04月22日

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