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宋文洲の会社員哲学(6)「先輩」を汚してはならない
4月に新人が入って来ます。職場に久々に清々しい風を運んでくれますが、新人に偉そうにするチャンスが到来すると思って、窓際族までもがソワソワします。
「先輩」という言葉は良い響きです。後輩が先輩に頼ったり甘えたりすることはすばらしいことです。私も今まで多くの先輩たちに助けていただきました。先輩というと絶対プラスのイメージしかわきません。しかし、年を取るだけで先輩気取りする人も多くいます。
去年、私は久しぶりに自分が創業した会社を訪ねました。60代の社員の後について入り口に入ろうとしたときに携帯電話が鳴りました。迷った私に、その60代の社員が厳しそうな顔して「君、入るのかね?」と言いました。
「はい、入ります」と私は慌てて電話を切りましたが、しばらく後味の悪い時間を過ごしました。
創業者や前社長だから敬意を払ってほしいとはまったく思いませんが、知らない人にいきなり「君!」と偉そうに呼ぶ姿勢は理解できません。
企業を飛び出して世界でも実力を認められている知人が元の会社の懇親会に出席しました。あまり覚えていないおじさん達から「君!」「お前!」と偉そうに呼ばれて、嫌になってもう二度と行かないと言っていました。
「井の中の蛙」の先輩は本当に恥ずかしい先輩です。後輩はそんな先輩なんか持ちたくないのです。そんなことも知らずに、井に居た時間の長さで偉そうにするのは先輩という言葉を汚す行為です。(ソフトブレーン創業者)
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