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プロ野球人気低迷の“元凶”は「オレ流」選手の跋扈
■江尻良文編集委員「球界に直言!」
テレビ朝日が巨人戦のナイター中継の早期撤退の可能性を示唆したという。定例会見で同局の君和田正夫社長が「すべての可能性が検討の対象になる。悪ければ見直さざるを得ない」と異例の言及。今後の成り行きが注目されている。
12日に今季初めて同局が中継した巨人―ヤクルト戦(東京ドーム)の視聴率が10・9%(ビデオリサーチ調べ)。全局の巨人戦ナイター中継も10・5%と昨年の3、4月の11%を下回り、史上ワースト記録を更新している。今季同局は12試合の巨人戦中継を予定しているが、「今はまだ何%でやめるというのはない。スポンサーが付きにくくなっている。今後の成績次第で番組変更も」と君和田社長は話しているという。
テレビ朝日の巨人戦撤退の動きはむしろ当然かもしれない。実は前日の11日の巨人―ヤクルト戦はテレビ東京が中継したが、この時、ヤクルト・高田繁監督が日本テレビ関係者に噛みついている。「東京ドームの巨人戦なのに、なんで日本テレビが放送しないんだよ。おかしいだろう」と―。黄金期のV9巨人のレギュラーだった高田監督にしたら、考えられない事態だからだろう。
「いや、テレビ東京さんや、テレビ朝日さんが買ってくれているわけで―」と日本テレビ関係者はしどろもどろの返答だった。身内の日本テレビがいち早く巨人戦の中継削減に踏み切っているのだから、他局が撤退するのは自然の流れともいえる。「これで日本一にならなければおかしい」という巨大補強をしながら開幕からズッコケている原巨人が見放されるのは、見たくなるような魅力ある新鮮なスター選手がいないからだ。
宮里藍、横峯さくら、上田桃子ら相次いでスター選手が輩出する女子プロゴルフ界。石川遼一人の人気で低迷から脱出した男子プロゴルフ界。10年ぶりにテレビの視聴率が10%を超えたと話題になっている。同じ10%でもプロ野球界とは雲泥の差だ。「石川遼君はたいしたもんだよね。あの若さでマスコミに対するしっかりした対応には感心するよ」と、世界の王、ソフトバンク・王貞治監督はプレー以外の面での石川の魅力に触れ、絶賛している。
キャンプ、オープン戦で日本プロ野球界の救世主になりかかったのは、日本ハム・中田翔だったが、実力不足と日頃の言動が清原化現象するという品性のなさがネックになり、二軍で公私ともに再教育されている。が、本人の自覚が不足しており、前途は多難だ。
そもそも日本のプロ野球界が人気下落を始めたのは、オレ流の落合博満(現中日監督)が頂点に立ってからだ。マスコミ、ファンを見下ろし、「お前ら素人になにがわかる」という傲慢な態度を取る。それを清原和博(現オリックス)ら後輩が「クールで格好いい」と勘違いしてまねる。ファンは離れていくわけだ。
誰が自分たちの高い年俸を払ってくれているのか、全くわかっていない。ファンが安くない入場料を払い、球場にきてくれ、テレビの前で声援してくれるからだという基本的な事実さえ自覚していない。
「グラウンドの成績だけでなく、神様であるファンに対する誠意ある対応、人間的にも魅力にあふれた長嶋さんと王さん、真のスーパースターのONが健在のうちになんとかしないと、日本のプロ野球界に未来はない。ポストON候補はみんなメジャーリーグに行ってしまうのだから」という球界関係者の切実な声は、的を射ている。
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トラックバック時間: 2008年04月28日 10:41




