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ツボをトントンでストレス・疲労トンでいく

ツボ 体のツボを指で叩いて精神的な苦痛や症状を軽減させる心理療法。誰でも簡単にでき、日常生活で直面する悩みの解消にも即効性があるというから、一度試してみる価値がありそうだ。

■佐世保の銃乱射事件でも…
 昨年末、8人の死傷者を出した長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件。その惨劇から2週間後、現場となったスポーツクラブで働く約60人の社員に「ASD(急性ストレス障害)」に対する緊急支援が行われた。その“心のケア”に用いられたのが「TFT(思考場療法)」と呼ばれる心理療法だ。

 1970年代末、米国人心理学者によって発見されたこの療法は、鍼灸で使われている顔や手、脇の下などにあるツボを2、3本の指でトントン軽く叩いて(タッピング)刺激するというもの。不安、恐怖、依存、心的外傷(トラウマ)、怒り、罪悪感、パニック、抑うつ、身体の痛み、時差ぼけなど、幅広い心理的問題の症状改善に有効とされ、日本には約10年前に小児科医(兼臨床心理士)によって紹介された。いまでは医師、心理士、鍼灸師、整体師などが臨床に取り入れている。

■数分で効果
 「精神療法や心理療法にはさまざまな方法があるが、画期的なのは副作用がなく、即効性があって早いと数分で効果が表れる点」と話すのは、日本TFT協会会長を務める三楽病院・精神神経科の佐藤克彦医長。同医師は治療の一環としてTFTを希望する患者がいた場合、協会所属の専門家を紹介する立場をとっている。が、医師の目か見ても「効果に個人差はあるが、9割の人に、何らかの改善が得られている」と、その有効性を認める。

■疲労、禁煙にも
 症状によってタッピングする個所や順番は若干異なるが、手順は簡単。基本的なパターンを覚えれば、人前での緊張、人間関係でのストレス、慢性的な疲労(抑うつ)、禁煙など、日常生活で直面する諸問題のセルフケアにも役立つという。

 「治療だけではなく、人前のスピーチや精神的重圧の多い会社の経営者層にFTFを活用している人が結構います」。詳しいタッピング手順は協会のHP(http://www.jatft.org/)を参照してもらいたいが、もっとも簡便かつ役立ちそうなのは「PR(心理的逆転)スポット」。仕事がはかどならい、イマイチ調子が乗らない、というときに刺激すると本来の能力を引き出し、仕事のパフォーマンスを高めてくれるツボだ。

 「教育現場にも取り入れられていて、授業をはじめる前、子供たちが一斉に机の角で叩いている」と佐藤医師。不快なときは指でトントン、ゴールドフィンガーに早変わりだ。

投稿日: 2008年04月28日

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