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不気味 コレラ復活
最近、国内ではご無沙汰だったコレラ菌による集団食中毒事件が先月、埼玉県内で発生。飲食店で食事した31人が発症した(内1人は無症状でコレラ菌を検出)。かつては食中毒の代名詞だった「コレラ」、話題になるのは実に6年ぶりだ。日本にコレラ復活か? とちょっとした騒動になっている。
コレラは、コレラ菌で汚染された水や食べ物から経口感染し、約1日の潜伏期間を経て下痢や嘔吐などの症状を引き起こす。世界では、熱帯・亜熱帯地域で流行しており、日本では、それらの地域への旅行者が感染するケースが多い。
「年間30―80人程度の患者報告がある。大半は海外帰国者によるもので、輸入食材から感染する可能性もありえる。しかし、コレラ菌が国内で増えていることは考えにくい」(厚労省)
下水道完備も進み、患者数も少ない状況では、コレラははびこることが難しい。では、今回のコレラの集団食中毒はなぜ起きたのか。
調査を行っている埼玉県は、「広域流通している食材が汚染されていたならば、他の地域でも食中毒が起こる。しかし、今回は起きていない。局所的な食材の汚染と考えられる」。問題の飲食店では、すでに食材を使い切ってしまっており、原因を特定するのが難しい。原因不明のコレラ…。
実は埼玉だけでなく今年、長野県でも4人の患者が出ている。「渡航歴はなく、感染源の特定もできていない」(長野県)。
“外来”でないとなると“国産”のコレラの可能性も出てくる。が、国立感染症研究所は担当者が不在で、国立医薬品食品衛生研究所は、「(国内の食品中のコレラの)統計を取っていないのでコメントできない」と素っ気無い。刺し身をはじめ日本人の大好きな「生食」が制限されるような事態にだけはならないでほしいものだが…。

