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宋文洲の会社員哲学(7)「家族サービス」をやめよう
「えっ、宋さんはそんなことを」と思うかもしれませんが、私が言いたいのは「家族サービス」という考えそのものをやめようということです。
家族と一緒にいることは本来、人生の醍醐味です。遊園地でもドライブでも旅行でも、家族のためではなく、サラリーマン自身のためです。子供たちが巣立ってからでは、あの無邪気な笑い声は聞くことができません。体力が落ちてからでは、子供たちとテントを張ったり焚き火をしたりする楽しみもできなくなります。
掃除や料理、洗濯も人生の楽しみです。忙しいという言い訳で避けて通ると大変つまらない人間に成り下がってしまいます。気付かない人も多いかもしれませんが、家族と一緒に過ごす時間を増やし、家事に積極的にかかわってみると、普段見えてこないことが見てくるのです。
だいたい、忙しさを自慢する人の多くは仕事の遅い人たちです。早く仕事を片付ける人は、始めるのが早く、途中のやり直しが少ない人です。彼らは「早く家に帰りたい、休日に会社に来たくない」人たちです。仕事を始める前から段取りを考え、一つの仕事をやりながら次の仕事の準備もしておきます。時間を節約するために優先順位の低い仕事を最後に残し、適切な妥協も積極的に行います。
家族と過ごす楽しみを「家族サービス」と考える人は、家族のためにも会社のためにも、もちろん自分のためにもなっていないのです。人生の本番を「サービス」と名付けること自体、間違った心構えだと私は思いますが、いかがでしょうか。
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