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「今日は何の日」1972年5月15日「沖縄返還」-県民は不安と試練のスタート
第二次大戦後、米国の統治下にあった沖縄が1972(昭和47)年5月15日、日本に返還された。
当日の夕刊フジでは1、2、5、ワイド面で特集記事を掲載。1面の見出しは「沖縄県、試練のスタート」「基地、円暮らしへの不安」。
夕刊フジ記者が【那覇】発で書いた1面の書き出しはこうだった―。
《梅雨前線の降らす雨のなかから、きょう十五日、沖縄県が誕生した。沖縄は、渡航手続きもなしに飛んで行ける島になった。円が通用する島となった。
午前六時半から、初の沖縄県議会がひらかれて、条例や暫定県予算がきめられた。また九時から島内の金融機関で、いっせいにドルと円との交換が始まった。午前十時三十分からは、東京と時をあわせて復帰記念式典。おめでとう沖縄の人々! しかし、“復帰インフレ”のなか、県民は、あすの生活を心配して重苦しい。復帰とともに“新生沖縄”にはまた新しい“沖縄問題”が口火を切ったかたち。那覇―東京約一五〇〇キロ、那覇―ハノイ二三〇〇キロ。ベトナム戦争がまたまた緊迫する折から、今後の沖縄の米軍基地の使われ方は、“時限爆弾”のような無気味な存在となりそうだ》
